ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

心象風景的散文

韮高・羽中田さん

韮高・羽中田さん 羽中田さんが韮高サッカー部のスタッフとして、韮高に戻ってきた。現スタッフや現役部員は戻ってきたという言い方は間違いであり、新しく加わったという認識で良く、それほど驚くことではないかもしれない。むしろそんなに騒ぐことなのかと…

2024シーズンJ参戦と新キャプテン

2024シーズンJ参戦と新キャプテン 思った以上に、いろいろと忙しい日々が続き、なかなか思い通りのスケジュールを組むことができなかった。そんな中、今シーズンのJリーグ参戦をすることができた。Jリーグが誕生してから31年目のシーズンとなる。毎年、…

東大サッカー

東大サッカー 大学のサッカー部の続きというか、そこから派生する話がある。遥か昔、僕が高校の頃の話である。東大生とサッカーを一緒にしたことがある。高3の冬に、大学受験のために短期集中講座を受けるために東京へ行った。仲間が体育学部専門のコースを…

日常を問う

日常を問う 1日24時間、サッカーに打ち込む時間はどのくらいで、サッカー以外の時間はどれくらいの割合だろうか。本気でサッカーをする時間は長くて3時間とするならば、1日のわずか12.5%の割合に過ぎない。サッカー以外の日常の時間が多くを占めるとい…

J開幕 2024・ACL・なでしこ

J開幕 2024・ACL・なでしこ 2024年シーズン、31年目のJリーグが開幕した。オリジナル10と言われるように、Jリーグ1年目は10チームでスタートしたリーグだった。30年が経過し、J1からJ3まで全60チームとなり、Jなし県と言われる県…

アジアカップと山梨の高校サッカー

アジアカップと山梨の高校サッカー アジアカップカタール大会が始まった。地上波での放送もなくて、国内ではどれくらいの注目度があるのかは分からないけれど、僕の中では(キックオフの時間も丁度良いので)、普通に観ている。第2戦のベトナム戦は、地上波…

第102回全国高校サッカー選手権大会 雑感

第102回全国高校サッカー選手権大会 雑感 102回目の選手権が終わってしまった。決勝は近江を応援していたのだけれど、残念な結果となった。高校サッカーそのものが大きく進化していると感じた大会であった。ただ応援席は高校生らしい雰囲気が相変わらず充…

リレーショナルプレー

リレーショナルプレー アルゼンチンの優勝で終わったカタールワールドカップから1年が経つ。ワールドカップ前と後では、現代サッカーが(見方も含めて)どのように変化しているのかということは、僕にとってはとても興味深い案件である。ワールドカップの総…

行かふ年もまた旅人

行かふ年もまた旅人 2023年のサッカーがほぼ終わった。最後の最後まで驚くべき失意の1年であったように思う。無情の結末が多すぎる1年であった。同じ残り時間でも、勝っている時は終わり時間が長く感じ、負けている時は試合時間が短く感じてしまう時間…

敗戦は続く

敗戦は続く これまでサッカーというスポーツに携わってきた中で、これほどまでに短期間に敗戦に次ぐ敗戦を味わったことがなかった。高校サッカーに始まり、Jリーグと応援するチームがことごとく負ける姿を、10月より目にしてきた。勝利の歓喜とその記憶は…

2023インターハイ応援

2023インターハイ応援 サッカー観戦の前日に、韮高陸上部でインターハイに出場した入月君の応援に行ってきた。サッカー部は全国出場を果たすことができなかったけれど、男子400mで激戦の南関東大会を勝ち抜き、全国の舞台に立った姿を見ておきたいと…

雑文 23-05

雑文 23-05 ノルマにしていた本をあまりにも早く読了してしまったので、自らのブログを振り返る。とりとめもなく、時には勢いに任せて乱暴に、時には真剣に考え、サッカーについて思い浮かぶことをブログにアップしてきた。 「ニラニスタ」ブログが始動して…

公園とパン

公園とパン 韮高サッカー部のOBである仲間が、韮崎中央公園の道向かいに「公園とパン」という店をオープンさせた。 山梨県内、八ヶ岳エリアでは実力のある店として有名な「野菜パンの店・石窯パン ド・ドゥ」の3店目の店である。2店目は、星野リゾート …

キャプテン 小沢栄一 2

キャプテン 小沢栄一 2 尊敬する大先輩である小沢栄一さんが、県議会選挙で当選した。真剣に、本気で応援していたので、当選の報を知った瞬間は本当にうれしかった。韮崎に新しい緑の風が吹く。 韮崎高校が幅をきかせているとか、サッカー部をうっとおしく…

自分への戒めとして

自分への戒めとして 非不能也、不為也。 能(あた)わざるに非(あら)ざるなり、為(な)さざるなり。 できないのではない、やらないだけである。 『孟子』梁恵王上 疲れた、眠い、だるい、面倒くさい、そういった負の意識を持つことはある。何かと理由を考えて、…

時勢2

時勢2 サッカーとは直接関係ないけれど時の勢いを感じることができるので、文字にしておかなければならないと思う。思い返せば、2006年(もう17年も前になる)山梨学院がサッカーに力を入れ始めた年だった。そこから3年後の09年には、韮高が選手権…

時勢

時勢 試合の中には流れがある。自分たちの流れになる時もあれば、相手の流れの時もある。選手交代は流れを変える手段の1つである。「流れがきているな~」という雰囲気や、1つのプレーで流れがガラッと変わる時もある。「流れを断ち切る」という言葉もある。…

第101回全国高校サッカー選手権大会 私感

第101回全国高校サッカー選手権大会 私感 第101回全国高校サッカー選手権大会の決勝は、岡山学芸館が東山を3-1で退け初優勝を果たした。試合の展開、内容、プレーの質はおいておいて、何より良かったことは、スタンドで大声を出してピッチに立つ選手を応…

年末年始

年末年始 高校サッカー選手権が開幕し、欧州のリーグも再開した。というのも束の間、選手権は残すところ準決勝と決勝のみとなった。 年末年始でインパクトのある出来事は何だったのかを思い浮かべた時、1番に挙げられるのは、ペレの死去である。 僕はペレの…

ワールドカップまであと少し

ワールドカップまであと少し ワールドカップまで1週間を切った。自分の中では、ロシアW杯の時よりもはるかに盛り上がっているのだけれど、世間ではいつものような盛り上がりがないらしい。韮崎もコロナの影響で恒例パブリックビューイングは開催されない。…

挑戦する勇気

挑戦する勇気 「挑戦する」ということを思案してみる。 選手権が近い。県予選をすべて勝たないと代表にはなれず、全国大会へは出場できない。トーナメントを勝ち抜くことは挑戦である。挑戦する価値とか挑戦する意味はここでは考えない。挑戦するとはどのよ…

まだまだやれるはず

まだまだやれるはず せっかく素晴らしい才能を持っているのに、出し切れていない選手がいる。 人がうらやむほどのポテンシャルがあるのに、開花させることのできない選手がいる。 どうやって潜在的に持っているものを、表に出すことができるのだろうか。その…

選手間の距離

選手間の距離 ここ何日か「選手間の距離」と「選手の距離感」について思案していた。大きな大会を直前にして、チーム全体の大きな変化はそれほど期待できない。チーム内での共有すべきことの確認、小さな修正と変化、選手の連携はチームの成熟度を深める。W…

VUCA ブーカ

VUCA ブーカ レジリエンスという言葉から派生して、人間的成長、サッカー上達の指針の1つとして、VUCA(ブーカ)という言葉も知っておきたい。 (V)Volatility 変動性 (U)Uncertainty 不確実性 (C)Complexity 複雑性 (A)Ambiguity 曖昧性…

レジリエンス

レジリエンス サッカーが進化するのと同様に、時代も進歩ししかもそれは急速である。僕らの時代(昭和)は、科学的な理論よりも根性論と精神論が台頭していた。歯を食いしばって我慢する根性論は、科学的なトレーニングの導入によって少しずつ存在感を失って…

にらさきサンライズトレーニング

にらさきサンライズトレーニング 韮崎市出身の山本健一というプロトレイルランナーがいる。通称ヤマケンは、韮高時代に山岳部でインターハイに優勝した。数年前に教師を辞めて本格的にトレイルランナーとしての道を歩んでいる。そのヤマケンと一緒に走る「に…

根を張る

根を張る 冬季北京オリンピックが普通に開催されている。ヨーロッパのリーグでは、多くの観客がマスクもせずに、今までの日常生活が戻ったかのように、興奮し選手のプレーに一喜一憂している。 オリンピックより何より、クラブワールドカップ決勝、パルメイ…

フェルナンド・ペソア

フェルナンド・ペソア フェルナンド・ペソアと聞いて、すぐにペソアを思い浮かべられる人は、日本人の中では希少種である。マニアックというかレアの部類に入る。どちらかと言うと、どうやってペソアにたどり着いたのかということの方が、僕は興味がある。 …

伸びしろ

伸びしろ 小、中、高、大という節目がある。新しいチーム(学校)に入る選択がある。選手目線ではなく、スカウトという指導者目線では、「この選手はどれくらい伸びしろがあるだろう」と1人1人の選手を見る。選手を選べるとすれば、自らの経験と眼力が試さ…

新国立競技場 選手権決勝2

新国立競技場 選手権決勝2 新国立競技場は、高校サッカーの聖地となりえるのだろうか。100回大会を境に、昔ほど目指す価値は薄れていくのか。過去の高校サッカー選手権においては、選手なら1度はピッチに立ってみたい憧れのスタジアムだった。合言葉は…