ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

敗戦は続く

敗戦は続く

 

これまでサッカーというスポーツに携わってきた中で、これほどまでに短期間に敗戦に次ぐ敗戦を味わったことがなかった。高校サッカーに始まり、Jリーグと応援するチームがことごとく負ける姿を、10月より目にしてきた。勝利の歓喜とその記憶は、衝撃的な敗戦に上書きされ、残っている記憶は、選手権の航空-学院、ACLのVF甲府くらいである。敗戦後の込み上げてくる悔しさと脱力感、そして虚無感は、人間をダメにしてしまうほどの力を持つ。

VF甲府は、最終戦に山形にダメージが大きすぎる逆転負けを喫した。J1入れ替え参入戦には入ることができなかった。山形に帯同していたスタッフと話をした。未だに敗戦の悔しさで満ち溢れていて、今試合が終わったかのような話をされると、心痛かった。

J2のVF甲府の最終戦の小瀬に、ピッチ看板準備・片付けのお手伝いをしてきた。本来なら、その週末に選手権の準決勝があるので、グランドに願掛けをしようと企画したのだけれど、韮高は早々と敗退していた。

たくさんの韮高つながりのサッカー仲間、OB、保護者OBに会った。みんな口を揃えて言っていたことは、最終戦、準決勝の応援という予定を立てていたことだった。なんとも寂しい最終戦だった。

 

ACLのVF甲府の応援に行ってきた。ここでもたくさんのサッカー仲間に会うことができた。最終戦小瀬で見た韮高保護者OBにも再開した。韮高で10番を背負っていた選手のお父さんにも偶然会った。1人ビールを買って席に座るところで、まさかの再開に驚いた。東京出張でついでにACLを見て帰る予定を立てていた。最終のかいじは、VFサポであふれかえっていたようである。僕の乗ったバスも談合坂SAで休憩すると、23時を過ぎていたのに多くのVFサポであふれかえっていた。応援バスもかなりの数が止まっていて、サッカー熱を感じることができた。

シニアサッカーでも話をした大先輩にも偶然会うことができた。先輩は高校時代サッカー部ではなかったので、仲間が国立で試合をする姿をスタンドで応援した話を聞くことができた。先輩は高3の12月には自動車の免許を取り終え、選手権はローンで買った車(すでに高校生で自動車を買っていた)で応援に行ったとのことで、その懐かしい話を聞かせてもらった。3年生は連れて行ってもらえなかったので、自分で運転して、応援バスと並行して走った懐かしい話で、試合の話はなかった。

 

ことごとく応援しているチームが敗れるところを目にした晩秋だった。季節は一気に冬になってしまったけれど、心の中は厳冬が早々とやってきていた。今年のシーズンがだいたい終わってしまった。しばし、サッカーについて思いを巡らせる時間を作りたい。

 

 

努力すれば報われる?そうじゃないだろ

報われるまで努力するんだ

リオネル・メッシ