ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

心象風景的散文

新国立競技場 選手権決勝

新国立競技場 選手権決勝 全国高校サッカー選手権が第92大会(2013)以来、8年ぶりに新国立競技場に戻ってきた。東京オリンピック開催のために、国立競技場は新国立競技場に生まれ変わった。埼玉スタジアムは文句のつけようのない素晴らしいサッカースタ…

年頭所感

年頭所感 良くも悪くも新しい年はやって来る。サッカーと新しい年の組み合わせは、あまりぱっとしない。欧州ではシーズン途中だし、日本では元旦が天皇杯決勝(近年不安定)であったり、高校サッカーは年をまたいでの選手権開催中である。新しい年に関係なく…

学びの途中

学びの途中 日常やサッカーを取りまく状況が、目まぐるしく、華やかに動いている中で、一人静かに好奇心に突き動かされながら、ページをめくることもありである。まだ学びの途中で、自分の言葉で上手く表現できないので、勝手ながら原文のままではなく、サッ…

1人でも

1人でも 弱い自分に負けて、手を抜いてしまうことがある。また気分次第で、さぼってしまうことがある。チームとして、組織として1人でもそのような人間がいると、それを許しているチーム、組織とみなされてしまう。たとえどんなに良いプレーをしたとしても…

意地とプライド

意地とプライド 東京オリンピックの男子サッカーが終わった。スペイン-ブラジルの素晴らしい1戦は、地上波で放送されることなく、サッカーファンからすれば日本のサッカーの位置づけが分かってしまった。とても残念であると同時に、まだまだこれから日本国…

EURO2020 そこはかとなく とりとめもなく

EURO2020 そこはかとなく とりとめもなく 楽しみにしていたユーロが1年延期されたのちに開催された。浮かんでは消え、やがてきれいさっぱり消えてしまうであろう記憶と、いつまでも忘れることのできない記憶をランダムに綴る。 デンマークのクリス…

ねばれ はしれ

ねばれ はしれ 「ねばれ はしれ」と聞いて、「おっ」とか「もしかしたら」とか「自分も好きだ」というサッカー仲間に巡り合いたいと思う。 「ねばれ はしれ」の言葉はその後に「清水東」が続く。 ねばれ はしれ 清水東 僕の大好きな高校である。その清水東が…

ワンランク上の自分へ

ワンランク上の自分へ サッカーのプレーも、人間としての成長も、ワンラック上の自分へと進みたい。ステップアップするには、たんたんと流れる日々を送ってはいけない。時の流れに流されず、自らが掲げた目標に対してがんばることのできる人間になるように努…

意味のある変化

意味のある変化 文字にするということは、自己の内面を表現することである。当初は、韮高のサッカーから走り出したブログだった。その中に自らが読んだ「サッカー本」枠を入れ、サッカーの多様性だとか思考の幅を広げるきっかけのようなものを発信できればと…

たくさんのことが禁じられている世の中

たくさんのことが禁じられている世の中 ここ1年でたくさんのことが禁止される世の中となってしまった。「あれはダメ」「これはダメ」、コロナの影響はあるとはいうものの、頭の良い人間がコロナの名を借りて何かを企んでいるような気さえすることもある。第…

山梨学院全国制覇の余韻

山梨学院全国制覇の余韻 山梨学院が全国制覇をしてからというもの、本1冊分以上のサッカー記事を読んだ。感動秘話から戦術分析、個人インタビューと勝者と敗者では取り上げ方も対照的であった。敗者が想像以上に惨めだったために、皮肉にも(当然か?)勝者…

追悼 パオロ・ロッシ

追悼 パオロ・ロッシ マラドーナに続き、イタリアの英雄パオロ・ロッシが逝去した。82年スペインW杯でイタリアに2回目の優勝をもたらした立役者であった。 3-2というスコアでW杯の名勝負といったら94年アメリカW杯準決勝のブラジル-オランダとか…

マラドーナ体験

マラドーナ体験 マラドーナが急逝してからというもの多くの記事を目にし、または意識的に記事を読み、母国アルゼンチンのみならず、全世界に大きな影響を与えたサッカー選手だったなぁと今更ながら痛感している。 10代という極めて濃縮されたサッカー生活…

選手権決勝 日本航空-山梨学院 雑感

選手権決勝 日本航空-山梨学院 雑感 第99回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会が終わった。3年連続決勝へ勝ち進んだ日本航空と、3年ぶりに決勝に顔を出した山梨学院との闘いだった。両校ともに無失点で勝ち上がってきただけに、そう簡単には点が入ら…

十年一昔

十年一昔 日川高校ラクビー部が、100大会目の記念すべき全国大会に、15年連続50回目の出場を果たした。社内にも日川ラクビーOBがいて、感慨深く話をしていたことと、韮高サッカー部のOBの2世が現役ラクビー部にいることもあり、気にしていた試合…

自己実現に向けて

自己実現に向けて 「日本代表に名を連ねる選手になりたい」「プロになりたい」という夢や目標と同様に、「選手権のピッチに立ちたい」と思う選手がいるのは当然のことである。どのようなメンタリティーを持った選手が、夢や目標を実現し、成功体験を得ること…

必要とされる選手

必要とされる選手 チーム内でスタメンは11人。チームの勝利のために必要とされる選手である。選手なら誰でもそうありたいと思う。おそらく、必要とされる選手は「上手いだけの選手」ではない。サッカーがうまいだけの11人を選んで勝てるほどサッカーは甘…

不条理

不条理 緊急事態宣言が5月31日まで延長された。インターハイ中止の決定後、全中も中止になってしまった。全中の中止は僕の中では大きな衝撃だった。かつて全中の出場を目標にサッカーに打ち込んできた中学時代があったので、目標にしてきたものが消滅して…

読むサッカー

読むサッカー 全都道府県に緊急事態宣言が拡大された。山梨県も例外ではなく、すべてにおいて正常な状態に戻るのには時間がかかりそうである。 『エルゴラッソ』の紙面で「読むサッカー」を特集した。“サッカーのない”週末にサッカーを楽しむための『完全読…

見ているものは同じでも、見えているものが違う

見ているものは同じでも、見えているものが違う 自分がボールを持っている。周囲には見方、敵、ゴールが視野に入る。見えているものは同じである。後天的に身に付けたスキルによって、その状況におけるプレーの選択は違ってくる。おそらく最終的なプレーの決…

「そんなこともあったな~」と思い出すこと

「そんなこともあったな~」と思い出すこと コロナウイルスの終息どころか、先行きがどうなるか分からない状況である。そんな中、『ELGOLAZO』の紙面でJリーグ検定があった。ふっと力を抜けるひと時である。問題は初級編から超上級編まで100問。…

JWFA

JWFA 新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大のため、オリンピックが延期された。また日本サッカー協会の田島幸三会長も新型コロナに感染した。最近、一番衝撃的だったのは(僕は隠れユベンテーノなので)、ディバラの陽性反応にはショックだった。そし…

止まっている時間

止まっている時間 こんなに長くサッカーが止まっている異常事態に陥っているのは、生涯初めてのことである。コロナの戦時下に置かれ、戦時下というものはこういったものなのかなと感じたりもしている。 小学生からジュニアユース、高校、アマチュアサッカー…

感謝の味

感謝の味 新型コロナウイルスが世界のサッカーに大きな影響を及ぼしている。Jリーグが中断されたと思ったら、欧州5大リーグとCLも中断、延期となってしまった。ユーベ、チェルシーの選手、アーセナルの監督まで感染してしまい、すごいことになっている。…

第98回全国高校サッカー選手権大会 雑感

第98回全国高校サッカー選手権大会 雑感 緑の多い選手権だった。頂点に立った静岡学園、青森山田、帝京長岡、昌平、広島皆実、専修大北上、熊本国府の7校が、チームカラーがグリーンだった。ベスト8に4校のグリーンが勝ち進んだ。静学はいうに及ばず、…

希望

希望 新年に読んだ小説の中で、心に留まった言葉があった。明日、生きているかどうかが分からない状況にあり、主人公と別れる時の最後の言葉である。 ひとつだけ先輩として忠告しておこう。どんなときにも希望を捨てるな。希望なんてものははじめからあるも…

昔の写真

昔の写真 先輩から「面白い写真があったぞ」と大昔の画像が送られてきた。時代背景から言うと、この時代は僕らのちょっと上の世代で、ラクビー部が廃部となり、ハンドボール部が創部された時代だった。今も変わらない韮高のグランドで、野球部とラクビー部と…

ラクビーワールドカップ サッカー的視点からの感想

ラクビーワールドカップ サッカー的視点からの感想 「にわかファン」「ラクビーロス」という言葉が生まれ、日本代表の躍進もあり大成功に終わったラクビーワールドカップだった。現役プレーヤを含めサッカーに関係する多くの人は、どのように今回のラクビー…

ラグビーワールドカップ開幕

ラグビーワールドカップ開幕 アジア初のラグビーワールドカップが開幕した。ラグビーが注目される日々となるので、改めてラグビーと自分との関係を整理し、見つめなおす良い機会である。 ラグビーと自分との関係を考えた時、2つの出来事が思い出される。1…

蹴球思案処 序

~イズレノオントキニカ、ニラサキナルママニ、智に働けば角が経ち、情に棹させば流される。窟観音の鐘の音、諸行無常のヒビキアリ。シオガワの流れは絶えずして元のみずに非ず、ヤマナミノ、ツラナルトコロ、キョウシュウノ、キワマルトコロ、クニヤブレテ…