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OB情報

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韮高サッカー部OBの記事が出ていた。がんばっているのは自分だけでなく、苦しんでいるのも自分だけではない。行き詰まっている時なんかは、とかく自分の事だけを考えがちである。ちょっと力を抜いて、自分を冷静に観る視点ができたならば、他と比べればそれほどたいしたことではないかもしれないし、取るに足らないことだったかもしれない。視野を広く確保し、自分の置かれている現状を把握できれば、何が足りないのかが分かるし、もっと磨かなければならないものも見えてくる。

 

関係者が「ざわつく」県リーグからの全国16強 レノファ山口U-18はどう強化している? - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

小林慎二さんが監督として活躍し、記事に取り上げてもらえるような実績を残していることは、正直うれしい。慎二さんのおっかけではないけれど、どのチームに行っても応援しているので、これからもその手腕に期待している。

 

青山学院大学サッカー部・清水監督インタビュー|Sports Analytics Lab

清水厚監督は、昨年、青学のサッカー部の監督に就任し、1年で復帰するという実績を残した。今年の采配と闘いが注目される。静かに見守りたい。

 

プロの監督と違い、結果も求めながら、選手を育成するという難しい現場にいる。おそらくサッカーだけの専門知識だけでは、そのような現場では通用しない。教育者的な人間の成長についての知識が必要であるし、選手の心をつかむカリスマ的な人心掌握も必要である。監督という職業は、すぐにやれと言ってできるものでもなく、学生時代から様々な勉強をしてきたのだと思われる。

 

選手目線からすれば、学生時代にサッカーを教えてもらって良かったと思える先生に巡り合いたい。サッカーを通じて、人生について、社会について、教えてもらえる先生であればなお良いと思う。そういった意味において、韮高サッカー部の環境は全国でも引けを取らない環境である。

自らが志して選んだ道である。どのように順応していくかは、本人次第である。

 

 

2022 1年生大会

2022 1年生大会

 

結果

7月31日 日 11:00キックオフ GF穂坂

韮 崎 1-0(1-0)甲府

 

8月1日 月 11:00*15:30キックオフ 航空G

準々決勝 韮 崎 0-0 PK4-2 甲府

準決勝 韮 崎 0-0 PK2-4 東海甲府

 

8月2日 火 15:00キックオフ 航空G

3位決定戦 韮 崎 0-1(0-1)日大明誠

 

気温が40度に迫る猛暑の3日間で、1年生大会が行われた。暑いと言っても条件は一緒で、暑い中で自分の力を出し切ることができるかが、試される試合となった。自分に克つことができれば、チームの勝利がついてくると言っても間違いではない。

 

スコアを見ればわかるように、4試合で得点1、失点1の何とも言えない内容と結果だった。部員が40人近くいる学年なので、毎試合、違った選手を見ることができた。よく言えば、どの選手が出ても安定した実力があり、それなりの戦力はあった。悪く言うと、誰が出ても同じようなプレーで、個性的な印象に残る選手は乏しかった。心に響く選手はあまりいなかった。

 

日大明誠戦では、後半に5人の選手を入れ替え、全く別のチームになったようなアグレッシブなサッカーを観ることができた。どの試合もそうであったけれど、得点チャンスはたくさんあった。そしてゴール前でのピンチは少なかった。決めるべき時にしっかりと決めないと、勝つことはできない。ピンチも少なかったとはいえ、一瞬の隙をつかれるとやはり勝つことはできない。

 

強いのか弱いのかの判断は難しい。良い弾がたくさんそろっているというよりも、粒そろいの選手がいると言った感じである。強力な個性を持ったプレーで自分を磨くことは絶対に必要で、それに加えチームに良い影響を与えるプレーと姿勢が、選手の違いを生み出すのではないかと思う。苦しくなった時にがんばれる選手、頼ることのできる選手、雰囲気(流れ)を変えることのできる選手など、自分を磨き、成長させるポイントはたくさんある。ライバルとの差とはそういったところなのだろう。

 

韮高としては3年ぶりの1年生大会だった。3年前は久しぶりに優勝をした大会だった。部員が19人の学年で、けが人がいたため、交代選手は2名しかいない状態での優勝だった。その代が最高学年になった昨年は、選手権まであと半歩のところまで近づいた。3年間での成長は実績が示すとおりである。

 

今年の代は、これからの取り組み次第でどのようにも変化し、進化する。チームにとって必要不可欠の選手となるために、日々のトレーニングと生活を徹底的に精度高くしなければならない。自分の行動は、自分が掲げた目標に向かった行動なのか。いい選手になる前にいい人間になること、正直に生きること、愚直な努力を続けること。日々の小さな積み重ねが、やがて大きな結果をもたらす。必ず道は開けると信じて、サッカーに打ち込んで欲しいと思う。

 

 

VUCA ブーカ

VUCA ブーカ

 

レジリエンスという言葉から派生して、人間的成長、サッカー上達の指針の1つとして、VUCA(ブーカ)という言葉も知っておきたい。

 

(V)Volatility 変動性

(U)Uncertainty 不確実性

(C)Complexity 複雑性

(A)Ambiguity 曖昧性 

 

頭文字をとった言葉である。90年代後半に軍事用語として用いられていた言葉であったけれど、2010年代頃から激変する社会情勢を指す用語として広まっている。現在もコロナウイルスパンデミック、異常気象など先行き不透明な事象が起こっている。ビジネスの世界でもテクノロジーの進化で、常識を覆す想像もつかなかったことが起こり、グローバル化やデジタル化が加速している。VUCA(ブーカ)の時代と言われても不思議ではない。

 

サッカーに置き換えて考えても、同様なことが言える。数年前まで世界のトップレベルでしか使用されていなかった道具が、アマチュアレベルで使用できる状態にまできている。

よく考えると、VUCA(ブーカ)=変動性、不確実性、複雑性、曖昧性は、サッカーそのものである。戦術的ピリオダイゼーション理論では、サッカーは複雑系であると定義しているし、試合中のプレーは常に(相手によって)変動し、不確実性に満ち溢れている。次に何が起こるか予測不可能な面が多い。

 

ネットで調べてみると、特にビジネスの世界では、VUCAの時代に生き残る人材の育成や、その手法やスキルを目にすることができる。サッカーが上達するノウハウそのものでもある。

 

VUCAの時代に求められる1番に挙げられる必要スキルは「自分で考える力」である。サッカーでいう「状況判断」は、今どのような状況に置かれているかを把握し、把握した状況の中で1番ベストな意思決定を行う。そして実行(プレー)し、チャレンジする。サッカーの試合においては、その繰り返しである。自分で考える力が常に必要とされる。

 

社会的に言えば、現代に求められている人材は、サッカーの中にすべて詰め込まれていると言っても間違いではない。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで求められていることは、将来に必ず役立つ。将来のことは考えないとしても、サッカーが上手くなるということは、VUCA(ブーカ)の局面をどのようにして乗り切っていくか、かわしていくか、ぶつかっていくかの連続である。その繰り返しの中で、いかに自分を高めることができるか、サッカーにおいて同じ過ちを繰り返さないかに尽きるのではないかと思う。サッカー上達のヒントは、サッカー以外のところに多く転がっている。

 

 

 

「人生とは何か」「自分とは何か」といった問いは、あらかじめ人生や自分についてのイメージがあるから、問いが問いとして成立するのである。このことはまた、すべての問いがかならずしも一意的な「答え」をもつとはかぎらず、問うこと自体がその「答え」より重要であるような問いもあり得る。

 

 

 

 

レジリエンス

レジリエンス

 

サッカーが進化するのと同様に、時代も進歩ししかもそれは急速である。僕らの時代(昭和)は、科学的な理論よりも根性論と精神論が台頭していた。歯を食いしばって我慢する根性論は、科学的なトレーニングの導入によって少しずつ存在感を失ってきた。「水を飲むな」という今では考えられない練習をしていた僕らだったので、現代のスポーツはとてもうらやましく思える。「スポ根」という言葉もほとんど聞くことがなくなってしまった。

 

ちょっと前のブログで「レジリエンス」という用語を使ってから、レジリエンスについて少し勉強していたところ、『Sprt japan』という雑誌で『スポーツを通じて、もっと心豊かに・・・しなやかな強さ「レジリエンス」を育む』という特集をしていた。

負けてしまった試合後に、「勝つ気持ち足りない」、「メンタルが弱い」という精神論的な部分を原因の1つにする事がある。「メンタルが弱い」そのメンタルとは何ですか?という問いに対して、レジリエンスという用語がキーワードとなっていて、その考え方と手法を提案している。

心が折れそうな時、心が折れてしまった時には、指導者や周りの支える力は大切ではあるものの、やはり自分自身で立ち上がる力(解決する力)が必要だと思う。

 

スポーツには、ポジティブな面だけがあるわけじゃないですよね。失敗することもあれば、悔しい思いもするし、厳しいことばをかけ合って切磋琢磨することだってあるはずです。しかし見方を変えれば、こうしたネガティブな体験をできることもスポーツのよさなのです。そして、ネガティブな体験を力に変えようとするとき、レジリエンスが身につくのではないでしょうか。

 

レジリエンスから派生したレジリエントという言葉もある。困難や脅威などの厳しい状況にも適応するプロセスや能力、結果を指し、貧困な環境など厳しい逆境で育ちながら健全な大人に成長した子どものことである。

 

レジリエンスとは、へこんだ気持ちに挑戦することであるともいえる。選手の心を木に例えると分かりやすい。

回 復  強風にたわみながらも、しなやかに戻る木

抵 抗  強風にも揺らがない木

再構成  強風で折れたあと、別の形になって生きる木

 

再構成の部分、心理学的用語でいう「心的外傷後成長」が、選手たちに求められることではないかと考えている。ネット社会となり、情報を自分からいくらでも入手できる時代である。言われたからやる時代は終わった。選手自らが自主性を持って突き進むことである。今後はそういった選手しか生き残れない時代である。言われたとおりにやるだけでも生き残れない。特にサッカーにおいてはそのようになる。

 

 

 

ユースリーグ第3節 韮 崎-甲府商

ユースリーグ第3節 韮 崎-甲府

 

結果

7月23日 土 15:00キックオフ GF穂坂

韮 崎 2-2(2-1)甲府

 

4月に行われる予定だった延期された試合が行われた。ユースリーグ初観戦となった試合は、はっきり言って、救いようのない試合だった。試合後に時間をおいて考えても、やはり結論は一緒で、どうしようもない、だらしない試合だった。

立ち上がりから韮高優位の試合が続き、前半で2点を先制し、さらに追加点が期待できる内容だった。前半終了間際まで甲府商のシュートは0だった。安定した韮高DFだと思っていたら、前半終了前になんでもない中央突破を許し、失点。そこからドタバタしてラストプレーでシュートを打たれ前半が終了した。

後半はファーストシュートが失点となり、2-2となった。何でもない中央からのシュートはだらけた韮高の選手のようにゴールにゆっくりと転がっていった。それからは予想を覆すプレーは見ることができない予想通りの展開となった。後半の後半は、甲府商に流れが変わり、失点にはならないとはいえ傾げた首が戻らないほど、みっともない試合をしてしまった。

インターハイ予選の準々決勝駿台甲府戦の苦い体験を自らに刻み込んでさえいれば、こんなことにはならなかったはずである。この時期としてはやってはいけない試合であり、秋の選手権予選、全国出場の目標は黄色のシグナルではなく、赤の点滅になりつつある。

試合中、特に後半、一番元気だったのは甲府商のベンチで、1人気を吐いて自分の選手のみならず、韮高の選手のプレーにまで影響を与えた。あのくらいの声で、イージーなミスを連発し、委縮してしまうようでは、小学生と一緒である。雑なプレー、精度の悪いキックは、どうせ暑さのせいにしてしまうだろう。暑さの中でがんばれない選手は、これからもがんばれないことを証明している。

暑いのは自分だけなのだろうか?それとも試合をしている選手はみんな暑いのだろうか。自分だけが苦しい思いをしているのだろうか。被害妄想的な言い訳が口から出るようならば、精神的レベルの低さを丸出しにしてしまっていて、恥ずかしい。

全国インターハイは日中に試合をしている。暑さの中でプレーすることは同じであり、条件は同じである。プレーの精度と勝利への執着心は韮高よりはるかに高く、全国に出場している高校は韮高のような幼稚な気持ちでサッカーをしていないように思える。全国大会だからやれて、ユースリーグだからやれないという気持であったなら、選手権出場は無理だろう。

一生懸命さを感じられない緊張感のないプレーの連続だった。春から全く成長していない甲府商に付き合っているようでは、全国を目指すライバルチームに大きく差を広げられている。本気で闘っている高校には、本気でサッカーをやらないと勝てない。

 

何もしていないし

何もしようとしていない

何かをやろうとしなければ

何もおこらない