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ユースリーグ第3節 韮 崎-甲府東

ユースリーグ第3節 韮 崎-甲府

 

結果

ユースリーグ1部 第3節

4月20日 土 12:15キックオフ 東海甲府

韮 崎 5-1(2-0)甲府

 

ユースリーグ2部 第3節

4月20日 土 12:15キックオフ 山梨学院G

韮 崎B 4-1 駿台甲府

 

ユースリーグ第3部 第2節

4月21日 日 11:30キックオフ くぬぎ平G

韮 崎C 1-0 甲府商B

ユースリーグを初観戦してきた。第3節をもってユースリーグは中断する。ここからは、県総体、関東大会、インターハイ予選と立て続けに大切な公式戦が入っている。

甲府東戦の僕個人の見どころは、クリーンシートで試合をクローズできるかどうかだった。そここそが1番のポイントとだと思っていた。なぜならば県総体に向けて、韮高の自信と強さに直結するからである。新人戦では決勝で学院に3失点をして準優勝で終わったものの、失点0で勝ち上がってきた。ユースリーグでも失点0を続け、県内での失点は学院に奪われただけで、堅守の韮高として県総体に臨みたかった。結果は5得点を挙げた後の最後の最後で1失点。微妙な判定のハンドを取られてしまいPKとなったので、失点は失点であるけれど、流れからの失点ではないという観点では、そう簡単には点を入れさせない堅守の韮高になりつつある。こういった試合を続けることが、チームの成長となり、勝負強いチームとなっていく。

 

試合は2部から昇格してきた甲府東だった。甲府東のレベルだったからまだ助かったといえる小さなミスが目に付いた。前後半を通して雑な攻撃で、前線へのパスが雑であり、ボールを受けたあとに簡単に奪われてしまうイージーさがあり、何よりハーフライン手前での自エリアでのビルドアップが雑だった。ゴールに近い位置で奪われてしまえば、レベルが高い相手であれば失点に直結する。ボールを大切に運ぶという当たり前のことを当たり前にできるようにならなければならない。まだクオリティーは上げることができるので、強度を伴った攻撃を期待している。

 

総体的に見て、チームの状況は良く、春までのチームとしての仕上がり具合は次のステップに十分進めるだけの力をつけている。選手個々を見れば、新人戦から、大きく成長してはいないものの着実に成長している姿があり、今後に爆発的に伸びる可能性のある選手がたくさんいた。覚醒を期待できる選手がいることが韮高の強みである。その一方で、今一つというより、今二つくらいの期待に応えられない選手もいた。もちろんそういった選手は毎年いるので、奮起して結果を残すか、そのまま沈んでいくかは選手にかかっている。このままでは終われないだろう。チームは良い競争原理の中で切磋琢磨しているようで、がんばればがんばっただけ、努力すれば努力しただけの評価とチャンスが与えられる。多くの選手にチャンスがあり、出場の機会があり、監督の信頼を勝ち取る選手なれる環境があると感じることができた。挑戦の日々を苦しみながら楽しんでもらいたい。

 



 

 

県総体組み合わせ

令和6年度第76回県高校総体サッカー競技兼関東大会予選の組み合わせ

関東大会につながる県総体の組み合わせが決まった。昨年度の選手権では準々決勝敗退だったので、4強の学院か帝三の山に入るだろうと予想していたら、やはり準々決勝で帝京三と対戦することになった。これから続くインハイ、選手権とおそらく厳しい山に入り続けることになり、全国への道はさらに厳しく険しくなる。どちらにしても勝たなければ全国へは行けないので、どこで対戦しようとかまわない。全てのタイトルを獲ることができるのか、新人戦の決勝を最後に一度もベスト4へは進むことができずに終わるのか、来たるべき未来が楽しみでならない。

 

今年は例年になく良いチーム作りが進んでいると思える。さらに良いチームになるには、県総体での結果は重要になってくる。「韮高は強い」と言われるまではまだまだである。現段階では「韮高は強くない。けれど韮高に勝つのは難しい」といった感じである。韮高からすれば、「学院(他校)は強い。けれど学院(他校)に勝つのは難しくない」という感じである。ユースリーグ、県総体でしっかりとした闘いをすることによって、インターハイ予選までに大きく成長できる可能性がある。

 

自分の置かれている状況、チームの置かれている状況を冷静に分析し、その立ち位置から目をそらさないことである。やっていることは間違っていないし、積み重ねる日々が自信につながっていく。1発勝負では、勝つことで成長が証明できる。チームとしての成長、個としての成長がライバルチームを上回ることができれば、頂点に立つことは難しくない。

 

 

 

フットボールという競技は、ボールをうまく扱うだけではなく、ピッチ上で様々な状況を見出すものでもある。そう考えれば、いくつもの道から試合を物にすることが可能と理解できるはずだ。日々の生活であっても、それは同じである。

ディエゴ・シメオネ

 

 

 

韮高・羽中田さん

韮高・羽中田さん

 

羽中田さんが韮高サッカー部のスタッフとして、韮高に戻ってきた。現スタッフや現役部員は戻ってきたという言い方は間違いであり、新しく加わったという認識で良く、それほど驚くことではないかもしれない。むしろそんなに騒ぐことなのかという発想があっても否定はしない。

 

誰でも心に残る、忘れることのできない想い出があり記憶がある。それがサッカーにまつわることならば、なおさらである。僕の中でのサッカーと羽中田さんの結びつきは深い。憧れであり目標であり支えであり原点に立ち返ることも可能な存在であるので、精神的な意味においては、とてつもなく大きい。なので、今回の韮高サッカー部への羽中田さんの復帰は、手放しで歓迎している1人である。

 

2011年(平成23年)、今から13年前に羽中田さんが韮高サッカー部のコーチとなった。その時の文章が前の前のブログに残っていた。

 

2011.4.9

羽中田さん、韮高のコーチに

地道な活動を続けていた結果、ついに羽中田さんが、韮崎高校のサッカー部のコーチに就任しました。最終段階で監督になるにはいろいろな諸問題があり、コーチということですが、様々な人々の念願であった母校の指導者として、韮高のグランドに戻ってきました。

 

6日に契約を結びましたが、その前日には韮高のグランドに姿を見せました。会社の韮高サッカー部の先輩(羽中田さんの1つ上)が、「韮高のグランドにハチュウらしき人がいたぞ」と社内で教えてくれました。

 

5日に羽中田さんの姿と見ようと東京からもサッカー仲間が駆けつけました。練習終了後、選手達に声をかけて、「羽中田さんがどんな話をしたのか」と聞いてみると、

1、継続すること

2、楽しむこと

3、考えること

と3点を強調して言ったそうです。選手たちも以前よりははるかによい指導者に恵まれて本当に良かったと思います。

 

6日にも練習見学に行った方がいて、その方は羽中田さんを韮高の監督にするために様々な活動をしていた方です。練習後、マネージャーから羽中田さんがまさか韮高に来るなんてと、驚きと喜びを聞いた時には思わず涙してしまったとのことでした。

 

指導者は一新し、監督は前村さん(羽中田さんの2つ下)、石川さん(3つ上)、今村さん(中田英と同級生)。他山梨大学在学中の2名、宇都宮大学在学中の1名をスタッフにして、韮高サッカー部の復活に情熱を注ぎます。

 

新入生も山梨ではトップクラスの選手が入って来たそうです。韮崎SCからもほとんどの選手が韮高に進学し、サッカーを続けます。個人的に残念なことは羽中田さんの同級生、〇〇さんの息子が山梨学院に進んでしまったことです。VF甲府ユースにも受かった逸材だったので、学院を蹴って、韮高に進んで欲しかったなーと思いました。

 

今後の韮高サッカー部に注目していきたいと思います。ある意味、韮崎市民の精神的財産である「韮高サッカー部」を復活させて欲しいと願います。

 

現代ではスマホ1台あれば、画像、動画、情報を全世界に瞬時に発信できる。13年前のことを考えると、改めて時代の急速な流れを感じることができる。今ほど誰もが写真を撮る時代ではなかった。羽中田さんの画像を探したけれど、あんまり出てこなかった。

 

2024年4月、羽中田さんが韮高サッカー部と一緒のピッチにいた。あまりにも現実感がなさすぎる不思議な現実に感じた。過去のことは過去のことで、これからのことに目を向ければ、期待感が高まるだけである。選手たちはサッカーのこと、サッカーに関わる多くのことを学ぶことができる。疑問に思うこと、納得のいかないこと、分からないことを何でも何度も聞ける。僕からしたらとてもうらやましい環境である。

早速、羽中田さんを見に行ってきた。

韮高サッカー部にまた違ったサッカーの色が加わった。韮高らしいサッカーが深みを増し、静かに心を打つサッカーができるのではないかと思わずにはいられない。

 

 

 

 

ユースリーグ第2節 韮 崎-VF甲府B

ユースリーグ第2節 韮 崎-VF甲府

 

結果

ユースリーグ1部 第2節

4月13日 土 12:15キックオフ 航空G

韮 崎 2-0(0-0)VF甲府

 

ユースリーグ2部 第2節

4月13日 土 12:15キックオフ 長坂総合G

韮 崎B 0-1(0-1)甲府

 

ユースリーグ第3部 第1節

4月13日 土 9:00キックオフ GF穂坂G

韮 崎C 2-1 甲府城西

 

韮高サッカー部が所属するすべてのリーグか開幕した。2021年に韮崎Bが5部リーグ登録、2022年度は4部へ昇格し、韮崎Cが5部リーグへ登録された。そこから毎年、上へのカテゴリーへ昇格を続け、今年は山梨県の1部、2部、3部へ名を連ねることとなった。トップチームだけがプリンス関東2部への昇格を果たしていない。今年こそは、上のステージへと立つために力を見せる年となる。

VF甲府B戦は、普通にやって勝たなければいけない相手であり、ここでやっつけられないようでは、厳しい見方をせざるを得ない。結果は後半2得点を上げて、勝利した。目先の勝利に喜ぶというより、当たり前の結果として次を見据える姿勢が求められる。何といってもVFのトップはプリンスでは前橋商に8-0、流経Bに3-0である。次なる実現すべき目標を思い浮かべたらならば、勝利の喜びは一瞬であり、まだまだやらなければならないことはたくさんある。

 

韮崎B、Cの選手は、トップで活躍できるための努力を怠ってはいけない。地道な努力を続けることによって、トップへの道は開ける。サッカーは何がおこるか最後の最後まで分からないので、前に進む努力は止めないことである。トップに上がれない現状に甘んじている選手は、まだまだ成長の余地があり、その力こそがチームの底上げとなる。最高学年の選手たちは高校生活最後となるので、普通にがんばるだろう。2年となった選手たちは、この1年が自分の1年後を決めることとなるので、3年以上に全力で取り組まなければならない。失敗をしても多くのチャレンジを繰り返し、力をつける必要がある。

 

成長に近道はほとんどない。むしろ遠回りをすることで大きく成長できることの方が多いかもしれない。サッカーに限らず生きることもそうである。苦しい道を選択し、遠回りする道を選択し、乗り越えていく生き方が成功するとは限らないけれど、確率は高い。

 

 

びっくりするような好プレーが、勝ちに結びつくことは少ないです

確実にこなせないといけないプレーを、確実にこなせるチームは強いと思います

イチロー

 

 

 

2024ユースリーグ開幕

2024ユースリーグ開幕

 

結果

ユースリーグ2部

4月6日 土 14:00キックオフ 東海甲府

韮 崎B 5-1(3-0)笛 吹

 

ユースリーグ1部

4月7日 土 12:15キックオフ 山梨学院G

韮 崎 5-0(3-0)甲府

 

山梨県ユースリーグが開幕した。実現可能なプリンス昇格の目標に向かって、1戦1戦、大切に全力で闘っていくしかない。ユースリーグで全力を出し切ることができないと、大事な試合で不完全燃焼の全力を出し切れないプレーがでる。

第1節は、トップ、セカンド共に、理想的なスコア、試合運びで勝利することができた。点を取るためにチームとして準備してきた狙い、トレーニングがあってこその得点であり、勝利である。また選手1人だけの力ではなく、チームとしてベクトルが同じ方向へと向かっている熱量と意識が、複数得点に結びついた。全国を見据えると、まだまだ鍛えなければならないことはたくさんある。対戦相手が格上、または同等のレベルの時に、何で上回るのかは、目に見えない部分で組織としての在り方、選手個々の意識の高さは、韮高らしさ、または韮高の優位性を発揮しなければならない。トレーニングでは、思考ベースで負荷をかけるトレーニングが今後は更に必要になってくると思われる。

 

お金をもらうからプロじゃない

どんな時でも手を抜かず 全力で戦うからプロなんだ

三浦知良

 

カズはプロの一面を言い当てている。様々なカテゴリーのアマチュアの選手はどうであろう。どんな時でも手を抜かずに闘っているだろうか。どんな時でも手を抜かずトレーニングをしているだろうか。技術、戦術を学ぶことは大切だけれど、サッカーに向き合う姿勢は、プロの選手からまだまだ多くを学ぶことができる。

 

サッカーでの大目標は1人では達成できない。どんなにがんばっても1人の力はしれている。部員1人1人の意識の高さ、モチベーションの高さを落とすことなく、韮高サッカー部としての成し遂げなければならないことに力を集結させて欲しいと願う。