ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

2024シーズンJ参戦と新キャプテン

2024シーズンJ参戦と新キャプテン

 

思った以上に、いろいろと忙しい日々が続き、なかなか思い通りのスケジュールを組むことができなかった。そんな中、今シーズンのJリーグ参戦をすることができた。Jリーグが誕生してから31年目のシーズンとなる。毎年、毎年、スタジアムへ足を運ぶことで、サッカーのある日常の有難みを感じることができる。

試合前に、選手がいないピッチを眺めるのが好きで、何も考えないでいることはできず、浮かんでは消える雑念が次々と出てくる。そこで流れているJリーグオフィシャルテーマソング「J'S THEME」が、長い間変わらずに流れるところも、スタジアムの良い雰囲気を作り出している。今年もはじまったなという、ある意味をリセットできる気持ちを持つこともできる。

僕の座席の横には2人組の若い男のサポーターがいた。2人の若いサポはフレンドリーに私にあいさつをして、話しかけてきた。もちろんJリーグも好きなのだけれど、世界のサッカーの方が興味が湧くらしかった。2人は今年、高校を卒業し、4月からは大学に通うサポだった。1人は父と母がいつも試合を観戦しにスタジアムに足を運んでいて、小さい頃から試合を見ていたとのことだった。いつの間にかサポーターとなってしまった。Jリーグ発足から30年、2世サポーターが誕生する年月が経った。サッカーに関してビックリするほど詳しく、そしてマニアックなので、サッカー部だと思っていたらバレー部だった。僕があまりサッカーに詳しくない人だと思ったようなので、親切にいろいろと話をしてくれた。18歳にしてはめずらしくフレンドリーなサポだった。

 

J観戦の前日の夜、サッカー仲間からうれしい連絡が入った。大東文化大学サッカー部の新キャプテンに、韮高出身の杉崎巧が就任したとのことである。東都1部に所属する他大学のOBからの情報で、他大学のスカウティングに抜かりがない。大学のキャプテンになるということは、高校のキャプテンとはまた違った役割がある。とはいえ、勝利を目指してチームを引っ張っていくということには変わりがないので、応援したい。韮高OBで大学のキャプテンになるというのは、めったにないことである。サッカーに取り組む姿勢、仲間からの信頼、そしてリーダーシップなど、多くの秀でた資質がなければキャプテンは務まらない。高校時代から大きく成長した姿がうかがえる。杉崎巧は神山寮の1期生だった。高校3年間はたくさんの味わいたくない苦しい事や過酷なことがあったかもしれない。否応なしに、現在の自分を形成しているその1部となっていることは否定しようがない。

神山寮の杉崎巧の部屋に大切にかけてあったジャージがあった。僕らの時代のトレーニングウェアである。杉崎巧のお父さんがサッカー仲間から譲り受けたジャージであり、それを息子が譲り受けた。そのジャージは新品そのもので、30年以上前のジャージとは思えない程、輝きを放っていた。グリーンのユニホームに憧れたことはもちろん、この黄色のジャージを着ることにも憧れたはるか昔の思い出を神山寮で話したことがある。

Jリーグ、大学サッカー、高校サッカー、ジュニアユース、あらゆるカテゴリーで多くの選手が全力でプレーしている。今シーズンもリーグがスタートしている。引き続きサッカーを楽しみたい。