ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『清水サッカー物語』 無敵の少年サッカー発祥の地

9月サッカー本 『清水サッカー物語』 無敵の少年サッカー発祥の地 著 者 高部務 発行所 株式会社 静岡新聞社2016年8月8日発行 先月の『サッカー批評』と一緒に購入した本である。強烈な本である。おそらく2016年のベスト本である。著者は以前紹介した…

『欧州サッカー批評』 80-90年代のフットボールはなぜ美しかったのか?

8月サッカー本 『欧州サッカー批評』80-90年代のフットボールはなぜ美しかったのか? 発行所 株式会社 双葉社 2016年8月8日発行 今月の新刊である。僕は書店で購入し、一読、そして翌日に、懐かしさを味わいながら、じっくりと再読してしまった…

『「言語技術」が日本のサッカーを変える』

月サッカー本 『「言語技術」が日本のサッカーを変える』 著 者 田島幸三 発行所 光文社2007年11月20日 著者は言わずと知れた、現日本サッカー協会(JFC)の会長である。この本が出版された時(9年前)は、まさかこの地位まで上り詰める人間だと…

『フットボールの犬 欧羅巴1999-2009』

6月サッカー本 『フットボールの犬』欧羅巴1999-2009 著 者 宇都宮徹壱 発行所 東邦出版2009年11月13日発行 この本は第20回ミズノスポーツライター賞を受賞した作品である。文庫本は2011年11月に出版されている。現在でも気軽に手に入る本…

『エーコーとサッカー』

5月のサッカー本。新年度は何かとがやがやしていていたので、あっという間に4月が過ぎ去ってしまった。4月のサッカー本にする予定であった本を、5月のサッカー本とする。 『エーコーとサッカー』 著 者 ピーター・P・トリフォナス訳 者 富山佳夫 発行所…

『ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」』

3月24日、20世紀最高のプレーヤーの一人、永遠の14番、ヨハン・クライフが68歳で死去した。哀悼の意を込め、今月のサッカー本にする。 『ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」』 著 者 フリーツ・バーランド/ヘンク・ファンドープ監 訳 金子達仁 発…

『中田英寿 日本をフランスに導いた男』

2月サッカー本 『中田英寿 日本をフランスに導いた男』 著 者 高部 務 発行所 ラインブックス1998年3月25日発行 中田英寿に関する出版物は数多いけれど、幼少時代からプロデビューまでの足跡が詳細に書かれている本はこの本が1番である。従って韮崎…

『静学スタイル』

1月サッカー本 『静学スタイル』 ~独創力を引き出す情熱的指導術 著 者 井田勝通 発行所 カンゼン 2015年12月17日発行 僕が尊敬し、敬愛する指導者の一人、井田先生が本を出版した。この本を予約していたところ、3日も前に手に取ることが出来て幸…

『サッカーと人種差別』

12月 サッカー本 『サッカーと人種差別』 著 者 陣野俊史 発行所 文藝春秋2014年7月20日発行 現在韮高サッカー部に在籍する世代の選手たちの小さい頃から現在までの世界のサッカーの潮流について考える時、必然的にバルセロナのポジェッションサッ…

『サッカーとイタリア人』

11月サッカー本 『サッカーとイタリア人』 著 者 小川光生 発行所 光文社2008年12月20日発行 選手権の季節にふと読み返したくなる本である。初めて読んだ時からもう7年もの歳月が経っているかと思うと、ちょっと不思議な感じがする。毎年、毎年、…

『デットマール・クラマー ~日本サッカー改革論』

9月のサッカー本 『デットマール・クラマー ~日本サッカー改革論』 著 者 中条一雄 発行所 ベースボール・マガジン社2008年8月18日発行 「日本サッカーの父」であるデットマール・クラマー氏が他界したと昨日、発表された。享年90歳である。クラ…

『甲府サッカークラブ・ヴァンフォーレ甲府 創立50年の歩み』

8月サッカー本 『甲府サッカークラブ・ヴァンフォーレ甲府 創立50年の歩み』 発行者 ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ、FCK甲府サッカークラブOB会発行日 2015年6月25日 仲間から貴重な本をもらった。先月、VF甲府の50周年記念パーティ…

『山梨のサッカー』

6月のサッカー本になる予定が、7月にずれ込んでしまった。 『山梨のサッカー』 著 者 「山梨のサッカー」編集委員2005年11月10日 初版発行 この本は県生涯学習推進センターで開催したサッカー講座の内容を本にしたものである。つい最近と思ってい…

『夢想するサッカー狂の書斎 ~僕の採点表から』

5月サッカー本 『夢想するサッカー狂の書斎 ~僕の採点表から』 著 者 佐山一郎 発行所 カンゼン2013年9月26日発行 この本の内容は、2002年から11年間に発行されたサッカー本、153冊を書評している。まず僕が驚くことは、毎年、毎年、多く…

『ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう』

『ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう』 著 者マルティ・パラルナウ 訳 者 羽中田昌 羽中田まゆみ 発行所 東邦出版2015年4月16日発行 韮崎高校サッカー部の大先輩で現在、東京23FCの監督でもある羽中田昌さんが、今月、翻訳本を出版し…

『11人のなかの1人』 ~サッカーに学ぶ集団の論理~

『11人のなかの1人』 ~サッカーに学ぶ集団の論理~ 著 者 長沼 健 発行所 生産性出版 1975年7月20日 初版発行 「サッカーの本質について」というタイトルで、ブログで3回ほど綴ったけれど、サッカーの本質という切り口ではなく、僕の興味を引いた…

『イレブンよ熱き大地を駆けろ』

『イレブンよ熱き大地を駆けろ』 著 者 勝沢 要 発行所 テレハウス 1986年11月10日 発行 第1章 学生スポーツの本分を守れ第2章 集中力の高い練習はこうして生まれる第3章 サッカーとは格闘技である第4章 「精神力のサッカー」から「考えるサッカ…

『礎・清水FCと堀田哲爾が刻んだ日本サッカー50年史』

『礎・清水FCと堀田哲爾が刻んだ日本サッカー50年史』 著 者 梅田明宏 発行所 現代書館 2014年6月12日 発行 2014年、読んだ本の中でイチ押し本を紹介したい。はてしなく個人的ではあるけれど、僕にとって「家宝」となるくらい価値がある本が2014…

『新サッカー論』―サッカーとアートのカオスな関係―

『新サッカー論』―サッカーとアートのカオスな関係― 著 者 三倉克也 発行所 レーヴィック 2010年6月8日 サッカーの本質」とは、サッカーに携わる者にとっては永遠の命題であるのではないか。考えれば考えるほど遠くに逃げてしまうような気がする。第2…

『バルセロナが最強なのは必然である』

『バルセロナが最強なのは必然である』 著 者 オスカル・P・カノ・モレノ 訳 者 羽中田 昌 発行所 カンゼン 2011年9月13日発行 「サッカーの本質とは」という難しい命題がブログのコメントに登場したので、第1回として以前に綴った文章(2011.10)…

はじめにサッカー本についてのこと

はじめにサッカー本についてのこと 「なぜ、サッカーが好きなのか」という問いかけと同様、「なぜ、本が好きなのか」という問いかけに対しては、「ただ単に好きだから」としか答えようがない。『韮高サッカー部を応援するブログ』で紹介した本があり、このブ…

蹴球思案処 序

~イズレノオントキニカ、ニラサキナルママニ、智に働けば角が経ち、情に棹させば流される。窟観音の鐘の音、諸行無常のヒビキアリ。シオガワの流れは絶えずして元のみずに非ず、ヤマナミノ、ツラナルトコロ、キョウシュウノ、キワマルトコロ、クニヤブレテ…