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『ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう』

ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう』

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著 者マルティ・パラルナウ

訳 者 羽中田昌 羽中田まゆみ

発行所 東邦出版
2015年4月16日発行 

韮崎高校サッカー部の大先輩で現在、東京23FCの監督でもある羽中田昌さんが、今月、翻訳本を出版しました。

羽中田さんのサッカー人生の中でも大きな影響を受け続けている一人だと思う。翻訳本を出すくらいだから、敬愛度は半端ない数字であると想像する。
韮高サッカー部の後輩として、サッカーを愛する一人として、この本を読まずにいられようか。
ペップ・グアルディオラの事について、思い出や思いを綴りだすと、はてしなく長くなってしまうので、簡潔にしたい。
 
僕にとってのペップ・グアルディオラは、FCバルセロナの選手時代、そしてFCバルセロナの監督として、日本人以外での選手、監督という立場を生で見ることになった初めての外国人である。
 
ジョゼ・モウリーニョと並び、現在の世界トップレベルの監督である。年収は日本円で24億。日本代表の監督だったザックが2億5千万、アギーレが2億、オシムに関しては9千万だったから、それと比較してみても驚く数字である。
 
ペップのどこが凄いかと言うと、明確なサッカー哲学を持っているということではないだろうか。ペップの発する言葉は多くの示唆を含んでいる。プロでも小学生でも高校生でもレベルは関係ない。サッカーをするという行為そのものの真理を突いていると思う。
 
ゆっくり、じっくりと読んで欲しい本である。
 
 
チームとは、成功の印
チームとは、気持ち以上のモノ、しかし気持ちそのもの
チームとは、戦術とトレーニング、しかし能力と才能
チームとは、練習と明確なアイデア、しかしハートと感動
チームとは、1つの道、時には未知で冒険に満ちている。しかし、ルーティーンと繰り返しの道でもある。
チームとは、明確に進む方向があり、潜んでいる危険を探知しながら、みんなで一緒に進み、約束事を理解する。
 
このフットボールの道は、常に終わりがなく始まりを繰り返す。
たくさんのファイナル(決勝)はあるが、決してファイナル(終わり)がないのがフットボールの道なのだ。