ニラニスタ発・蹴球思案処

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新人戦決勝前

新人戦決勝前

 

今週末は新人戦の決勝戦である。2年連続で韮高は新人戦の決勝へ勝ち進んだ。対戦相手は山梨学院。学院は甲府東9-0、帝京三5-1、日大明誠5-2という超攻撃的かつ爆発的な得点力で勝ち上がってきている。3試合で19得点失点3であり、韮高にとっては申し分のない対戦相手である。

韮高はここまで勝ち進んだのには原因がある。それは失点をしなかったからである。点を入れられなければ負けない。昨年のチームはがっかりする失点やどうしようもないやられ方での失点がたくさんあり、それも大事な試合での出来事だったので、精神的にも応えた。今年のチームは守備の面でいえば、安定している。韮高の守備がどれくらい学院に通用するかは、決勝戦の1つの見どころと言える。

今年の山梨学院は強い。ここまでの様々な大会での記録と成果を見る限り、勢いがあり、その戦いぶりは魅力的である。僕は新チームの韮高の試合より、学院の試合の方を数多く見てきてしまったので、実感としてその強さはなんとなく分かる。

韮高を贔屓目に見て、学院とはやってみないと試合の結果は分からないと思っている。韮高は強度のあるディフェンスを試合を通してやり続けているので、相手にストレスを与え続ける粘り強いディフェンスができれば、勝利が韮高に傾くと思う。

マークをする相手はどこでボールをもらおうとしているのかの予測と駆け引きからはじまり、相手にフリーでボールを受けさせないこと、良い体の向きでボールを受けさせないこと、最後までしっかりとボールに喰らいつくことを徹底してやることである。地道に粘り強く守備をすることはもちろんであるけれど、ファーストディフェンスがキーポイントになる。学院のパスの出所を積極的に抑えることである。楔のパスであったり、ビルドアップのパスであったりのパサーへのプレッシングは手を抜かずに必死にやることで、局面が少しずつ変わってくる。決定的なパスや効果的なパスを出されてからでは遅く、その出所にフォーカスすることが勝利へ近づく戦術である。守備においての献身的な走りは韮高へ大きく流れが傾く呼び水となる。

新人戦を通して、自己の成長ができるか、勝利を目指し仲間をサポートする声が出せるか、勝利を目指し仲間のために走ることができるか、自らが変わることができなければ、韮高は昨年のままである。今年は全てのタイトルを獲る。まずは山梨県一発目のタイトルを獲りたい。強いと言われる学院に立ち向かって、1つ目のタイトルをもぎ取って欲しい。歴史変わる。

 

 

私の選んだこの生き方こそが私を生かしてくれる道ではないか。

あれこれ迷わず、この選んだ人生をしっかりと励み、前進していこうではないか。

武者小路実篤