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新人戦2回戦 韮 崎 - 青 洲

新人戦2回戦 韮崎-青洲

 

結果

1月27日 土 13:30キックオフ 東海甲府

韮 崎 2-0(1-0)青 洲

 

新チーム初の公式戦である新人戦が始まった。韮高は2回戦で青洲と対戦した。躍動感のある活き活きしたフレッシュなプレーを期待して観たのだけれど、期待外れになってしまった。結果が結果だけあり、プレーの方は炭酸の抜けたぬるいコーラのようだった。安易な妥協と、厳しさの手前での軽いプレーと、一生懸命にやっているという自己満足が、前面に出ていた試合内容だった。ぬるい環境での競争では、全国ははるか彼方である。いい意味での緊張感が全くなかった。

 

開始から青洲を一方的に押し込んでいて、CKが直接入るという幸先よい立ち上がりだった。大量得点を期待できる入り方であったものの、そこからゴールが遠かった。韮高定番の4バックから3バックに変えたフォーメーションでは、普通なら中盤から上は数的優位を作り出しやすいのに、それさえも感じることはできず、ポジェッションをすることで大満足しているプレーぶりだった。なので、前半は相手のゴールを脅かすシュートはなかった。ポストに1回当たっただけだった。

 

後半は交代枠を全て使い切る選手を投入したけれど、ゴールは1つしか生まれなかった。GKから中盤へのロングフィード、中盤から縦パスがそのまま前に抜けだしたFWに通り、パス2本で得点に結びついた。ポスト直撃のシュートも2、3本あったとはいえ、入らない実力を示したにすぎず、何よりシュートで終わる攻撃は少なすぎた。そしてシュートで完結する攻撃のシュートは枠外かGKの守備範囲内の安くさいシュートだった。攻撃をしていても、枠内シュート率は低すぎて点が入る雰囲気は0に近かった。

もちろん相手のディフェンスは、なかなかしつこかった。最後の最後までボールに喰らいつき、あきらめない粘り強いディフェンスは、韮高が見習わなければいけない。

 

気持ち(メンタル面)では、最低のモチベーションであるのは間違いないので、それはおいておいても、絶対的な運動量がなかった。汗をかく選手(オシムが言う水を運ぶ選手)が存在せず、無駄走りとか選択肢を多くする走りをする選手は見ることができなかった。ボールを持った時だけがんばるだけでは、チームは勝てない。よって青洲は的を絞りやすいディフェンスができた。

 

準々決勝は日川相手に12-0で勝っている航空である。今の韮高は常に全力で120%の力を出し切らないと勝てない相手ばかりである。選手1人1人が甘いプレーで甘えている環境を脱し、自らが変わらなければ、ずっとこのままである。変わることができるかできないかは本人次第である。勝利を信じて見るというのではなく、怖いもの見たさで見るくらいの気持ちが必要な韮高の試合であると思う。

 

 

勝利の後に笑う者がいるが

成功を祝っている時間は私にはない

ジョゼ・モウリーニョ