ニラニスタ発・蹴球思案処

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Toryval STAGE 2024 開幕

Toryval STAGE 2024 開幕

 

結果

1月28日 日 13:00キックオフ うさぎ島1G

韮 崎 1-2(0-2)駒沢大高

 

昨年まではジャパンユーススーパーリーグという名称で、冠スポンサーがプーマだったことからプーマカップと呼ばれていたリーグ戦が、今年からトライバルステージという大会名となった。韮高として、選手として挑戦の場、成長の場が与えられたことに感謝し、1戦1戦全力で闘うことが求められる。目の前の試合に全力で挑むことで、日々のトレーニングの積み重ねの手応えを感じることができる。また特徴ある県外チームとの試合を通して、自らの価値基準を見直す良い機会であり、プレーの質が全国で通用するかを推し量ることもできる。上手くいくかいかないかは別として、まずはチャレンジをすることであり、持っている力を出し切ることが、今後のチームとしての選手個々としての成長につながっていく。

 

試合は新人戦の翌日だった。青洲戦のような試合をしていれば一方的に押しやられてしまうだろうと思っていたけれど、結果だけ見る限り1-2の接戦だった。現在の韮高はどこへ行っても何も失うものはないので、変なプライドや変な思い込みはいらない。むしろそのようなものは、強くなるために悪影響をもたらす。韮高のことはほとんど知らない人が「この高校はあんまり上手くないけど、一生懸命にがんばるチームだな」くらいのイメージに映れば、最低限の韮高の良さが出ていると思える。選手1人1人の能力の高さや、チームのレベル、評判と関係なく、「がんばること」はできることである。強いチームはできることをシンプルにやれるゆえに強い。

 

強いチームと何が違うのか、強いチームは何を持っているのか、強いチームとの差は何なのかは、試合だけでは分からないこともある。試合前のチームの雰囲気やウォーミングアップなどの試合までの入り方なんかは、注意深く観察するに値する気がする。そして試合後(特に負けた後の振る舞い)は、強くなれないチームと大きな違いがあるような気がする。もちろん試合中の指導者、控え選手のベンチワークも得るものはたくさんある。ピッチ内外のさりげない行為、ちょっとしたことでは目に付くことのない行為が、試合の細部に宿る。多くの学びを得ることができる強豪校が集まるので、価値を生む価値を見つけることができるのではないかと思える。そして価値を生む価値が勝ちにつながる。ただ試合して帰ってくるだけではもったいのない環境である。覚醒する選手が出てくることを期待する。

 

Toryval STAGE | ライバルと一緒に、挑戦、競争、努力をする場