ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

ユースリーグ第17節 韮 崎 - 山梨学院セカンド

ユースリーグ第17節 韮 崎 - 山梨学院セカンド

 

結果

11月25日 土 10:00キックオフ GF穂坂

韮 崎 1-1(0-1)山梨学院セカンド

 

新チームとして挑んでいるユースリーグである。他の高校は最後まで部活を続けている選手がいる。インターハイで引退している高校もあるので、その辺りはどこが最終地点かはしっかりと定められていない。それはそれでいいと思う。残った選手、あるいはフレッシュな選手が、1試合1試合にどれだけの情熱とパワーを注いているかが重要であり、しっかりとした目標設定をしている選手がそこから逆算しての今の自分を100%出し切ったプレーをしているかが重要である。

3年生チームで編成された山梨学院セカンドに先制点を奪われ、新チームの韮高が後半なんとか追いついた試合だった。なぜ失点したか、なぜ追いつくことができたのか、なぜ逆転することができなかったのか、試合を振り返ることで次につながる。0-1から1-1になったのは素直に韮高の進歩であるともいえる。山梨学院セカンドはユースリーグで下位に沈んでいるチームなので、新チームでもガツッとやっておきたかった。9月の駿台戦以来、勝ち星のない韮高で、それでも3位を維持し続けているのは、それなりのチーム力があるという証である。勝つことと育成を両立させリーグ戦でそれなりの順位を維持できるというのは、選手の努力はもちろん指導者、スタッフの努力なしでは成し遂げられない。

最終節で勝てば3位が確定する。VF甲府ユース、山梨学院がさらに上のリーグのプリンスリーグ関東で闘っている。それを考えれば、3位では物足りないとは言えるものの、昨年は4位、一昨年は5位(20年・4位、19年・6位、18年・5位)なので、近年の最高順位でのリーグ戦終了となる。ゆっくりではあるけれど着実に成長している高校だと分かる。チーム力としては底上げができていると判断でき、あとはメンタルを含めた勝負強さとかスーパーな選手(試合を決定付けることの選手)が現れてくれれば、強い韮高は近いのではないかと思われる。

サッカーが上達するには、日々の積み重ねが絶対条件であり、地味な努力と強い信念を持って自分を追い込むことができる選手が、最終的には試合で良い結果を出せる可能性があると思われる。日々の全力を貫くことができたら、さらに上のステージで輝く選手になることができる。

 

 

これは、スポーツにそぐわない形容詞かもしれませんが、サッカーはまぎれもなく今日の世界で一番「普遍的」な出来事です。世界中を隈なく見渡せば、日々おびただしい数のプレーヤ-が活躍し、ゲームが組織され、そのゲーム内容と結果に一喜一憂するファンの数を掛け合わせれば、サッカーをめぐるコトとモノはまさに巨大で普遍的としかいいようがないものです。