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第8節ユースリーグ 韮 崎-山梨学院セカンド 第100回同窓会記念試合 韮 崎-武 南

第8節ユースリーグ 韮 崎-山梨学院セカンド

第100回同窓会記念試合 韮 崎-武 南

 

結果

8月27日 土 山梨学院和戸G

韮 崎 3-2(1-2)山梨学院セカンド

 

8月28日 日 11:00キックオフ 韮崎中央公園 

韮 崎 2-0(0-0)武 南

 

長い夏の強化期間を終え、ユースリーグが再開された。ここから選手権予選の初戦までの試合内容と結果で、選手権でのだいたいの予想ができる。期待できるのか、それ程ではないのかが分かってしまう。学院のセカンドチームに勝たなくては、トップチームには勝てないと考えることは普通である。

 

前半は先制点を奪われ、追加点を奪われ、0-2となった。何とか1点を返して前半を折り返した。

後半は2-2に追いつき、最後の最後で3点目を奪うことができ、逆転で試合をものにした。複数失点は大きく反省すべきであるけれど、逆転での勝利は夏の積み重ねが結果として現れたと思う。努力は裏切らないし、必ず良い形で自分に返ってくる。

 

100回を迎えた記念すべき同窓会記念招待試合が翌日に行われた。対戦相手の武南は、関東大会で延長戦の末2-3で敗れている。どちらもこれまでの成長と選手権前の手応えを感じたいと思っていても不思議ではない。

前半はどちらも決定機はあったものの0-0だった。

後半は試合が動き、ゴール前のシーンも増えて、観ていて楽しい試合だった。韮高は交代選手がしっかりと活躍をした。層の厚さを見せつけた。夏にがんばった選手が活躍をしたと思いたい。2得点共に交代選手が起点となり、ゴールに結びついた。監督の采配、それに応える選手達が頼もしく映った。

夏休みが終わり、選手権に向けてまずますのスタートを切ることができた。このまま選手権に突入することができれば、県代表は間違いなく韮高が手に入れることができる。

 

 

3年ぶりに行われた同窓会記念招待試合は、全部員が初めての経験だった。めずらしくセレモニー的な要素がたくさんあって、懐かしい雰囲気もした。試合前の校歌では、武南高校の10番の選手が、胸に手を当てていたのが印象的だった。

 

40年前の第60回大会の選手権決勝で韮高と武南は優勝を懸けて闘った。武南は選手権出場2回目で、頂点に立った(それ以来、埼玉県勢の優勝はない)。その時の決勝でピッチに立っていた武南のYさんと韮高のOさんは、大学のサッカー部でチームメイトとなった。

時が流れること令和の時代に、Yさんが同窓会記念試合を観戦に来た。スタンド中央で40年前に国立で闘った選手同士が、一緒に観戦をしていた。両校、伝統校ならではの光景だった。内輪のネタで盛り上がっているとはいえ、めったにないことであると思う。

 

僕も20年以上ぶりに会った先輩がいた。先輩とは、新宿駅の西口連絡通路で偶然会った以来だった。その時、先輩は雀荘に行く途中で、何も持っていなかったので、連絡先も聞けなかった。久しぶりというには時間が経ちすぎている再開だったけれど、先輩はそれ程変わっていなかった。来年も会うことができるので、楽しみにしたい。

もう1人、秋山村から韮高にサッカーをやりに来た先輩とも、高校卒業ぶりに再会した。1人秋山村から韮崎に来て、高校3年間をどのように過ごしたのだろうと思う。ゆっくりと話も出来なかった。

 

今年は、昨年にも増して選手権出場の扉は開かれている。自分たちで自滅しない限り、自分たちでドアを閉めない限り、未知の世界へ飛び込むことができる。自己実現に向けて、経験したことのない歓喜と達成感を味わうことができるとしたのならば、どんなにつらい練習でも乗り切れることができると思う。残り1ヶ月、濃密な時間を送ってもらいたい。