ニラニスタ発・蹴球思案処

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2年後の成長した姿は

2年後の成長した姿は

 

日本全国の全チームが新チームとなった。裏選手権と呼ばれているニューバランスカップで学院が優勝した。ライブ配信で見る限り、相変わらず山梨学院は強い。というか力をつけている。この世代の学院は1年生大会で優勝しているだけでなく(韮高は4位)、ルーキーリーグは圧倒的な強さで全勝優勝をしている。ルーキーリーグでは韮高は同じBリーグで対戦し1-4で敗れていている。学院は9勝(得点45・失点8)でAリーグ昇格に対し、韮高は2勝2敗5分(得点10・失点14)の8位となりCリーグへ降格している。

個人的に印象深かったのは、武田の里フェスティバルでの試合である。コロナの影響で1チーム参加できなくなって、急遽韮高U-17が参加した。決勝は韮高U-17と学院になり、1-0で韮高U-17が勝った。その時の学院1年生チームは入学してから無敗記録を続けていて、韮高U-17に初めて負けた。選手の中には涙を流していて選手がいた。僕が印象深かったのは、前日の藤枝明誠戦だった。総監督の横森監督と一緒にその試合を見た。プレーしている選手のスカウトした時の話から、選手の特徴、足りないところなどを聞きながら見た試合は、両チーム共に1年生とは思えないフィジカルとスキルがあり、3年生の試合と見間違うくらいの激しい試合となった。試合と同様にベンチも熱くなっていて、その試合に懸ける一体感みたいなものを熱く感じた。このチームは強くなるなと直感的に感じてしまった。横森監督の選手を観る(視る・看る)視点とその力は、相変わらずすごい(とは言うもののチームとして機能するかはまた別である)。

今年度の選手権では準決勝で航空に負けてしまった学院である。2年生7人がスタメンだった。倒さなければならない相手とはいえ、とても魅力的な選手が揃っている。韮高からすればとても倒し甲斐のある敵である。

チームを引っ張る最終学年となった。新人戦がすぐ始まる。あの頃の学院の選手と韮高の選手とでは、開いたのか縮まったのか、追い越してしまったのかは試合をやって見なければ分からない。個としての成長、チームとしての成長を見るには良い大会である。良いライバルが近くにいることに感謝して、相手をリスペクトして倒しに行かなければならない。学院が倒せないチームというのではなく、倒すことは十分に可能であることは、韮高の力を見れば分かる。2年後の成長した姿はどのように映るのだろうか。

 

 

サッカーは抒情詩に満ちている
しかしその抒情詩が歴史を作ることはない
ジョゼ・モウリーニョ