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ユースリーグ第16節 韮 崎 - 帝京三

ユースリーグ第16節 韮 崎 - 帝京三

 

結果

11月18日 土 10:00キックオフ 帝京三

韮 崎 0-3(0-2)帝京三

 

選手権県予選を挟んで、ユースリーグが再開された。対戦相手は選手権覇者、山梨県代表の帝京三だった。韮高は新チームで県代表チームに挑んだ。新チームの初の公式戦は黒星となった。

ユースリーグという視点で見れば、リーグ戦4連敗というだらしのない結果となる。プリンスリーグ関東という目標は、選手権より遠い存在となってしまった。

サッカーの見方は人それぞれで、参考になる意見を聞くことができた。それはこの試合の0-3というスコアを聞いて、良くやったという感想だった。その人曰く、「選手権に出場する3年生のチームに、新チームが0-3というのは、すごいことではないのか」とのことで、「なるほど、そういう見方もあるのか」と真摯に受け止めてしまった。僕の顔を見て「えっ、0-3で負けたけどすごいことではないのか」と問い直された。

8年前(2015年)に帝京三は選手権に出場した。その時の選手権後のユースリーグ再開戦は、今年と同じく韮高戦だった。当時の試合は、新チームが選手権出場の帝京三に1-0で勝った。その記憶があったので、逆に今回もどうなるか分からないという淡い期待を抱いていた。残念ながら、前半に2点を奪われた普通の負け試合となってしまった。

目の前の試合結果に一喜一憂せずに長い目でゆっくりと見ればいいのか、目先の勝利にとことんこだわり、目の前の試合結果に一喜一憂するのがいいのかは、やはりサッカーの見方が無数にあるだけに難しい。高校3年間というスパンで見るのか、サッカー人生の3年間で見るのかでも、大きく変わる。限られた時間の中で、焦りながらあせらないのか、焦らずにあせるのか、直線的な時間(物理的・計量的)の意味合いにおいて、過去・現在・未来を考えることは、時間の有限性と不可逆性を考えることでもある。サッカーをやる上(特に高校3年間)では重要なアプローチであると思える。「ふと気がついたら、3年間があっという間に終わっていた」では哀しい。一度しかない高校生活、サッカー生活をどのようなものとして捉え、また形あるものにしていくかは、個々の意識の持ち方にかかっている。