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2020 ユースリーグを振り返る

2020 ユースリーグを振り返る

 

とっくに終了しているユースリーグではあるものの、山梨県サッカー協会第2種の公式リリースがまだHPで出されていないので、新聞からの順位表を参考にして、山梨県ユースリーグ1部の韮高の闘いを振り返る。

 

最終節を終え、未消化試合が1試合残されていた韮高だった。VF甲府ユースが8勝1分の無敗優勝となった翌日、韮高は日大明誠との試合があり、それに勝てば順位が上がる大切な試合だった。明誠をウノゼロで下し、順位を1つ上げて4位という結果で、2020イレギュラーシーズンを終了した。

 

最終順位 4位 5勝2敗2分 勝ち点17 得点13 失点7 得失点差6

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細かく見ていけば、得点は選手権での決定力不足が、リーグ戦でも現れていたのではないだろうか。もっともっと破壊的に得点を獲りたかったと思う。韮高より上にいるチームは総得点も申し分はない。

失点は上位チームと同じなので、大崩れはしないチームになっていた。ただ選手権前にVF甲府に複数失点(3失点)をして敗れたことが気になった。

上位と下位では得点と失点が対照的で、リーグ戦から判断するならば、選手権では県代表になってもおかしくはない力を持っていたと言える。1発勝負の選手権では、最下位の甲府商にやられてしまったことが悔やんでも悔やみきれない。リーグ戦の戦績は1分8敗、失点も最多の26の甲府商に負けてしまう勝負の厳しさがあり、韮高の情けなさが余計に際立つ。リーグ戦勝ち点1の高校に負けてしまうとは・・・・。

 

最終順位が4位というのは16年以来、5年ぶりの良い順位だった。昨年の40失点から比較すれば、守備力はアップしていて安定していたし、チームの基礎は出来上がっていた。そこから攻撃へつなげるチーム作りが選手権までに出来なかったと言える。個性あるタレントが揃っていながら、勝ち切れない何かがあるというのが、韮高の今の現状だろう。

 

コロナ渦に巻き込まれながらも、最後までやり切ったことは素直に賞賛すべきである。ユースリーグだけを見れば、韮高の復活、再生のサッカーができたのではないかと思う。好むと好まざるとにかかわらず、韮高内における自浄能力、再建能力があるかどうかが気になるところである。選手という人的資源はまだ韮高は豊富である。来年は、新しく創造するサッカーを期待する。