ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

目にした記事 23-05

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山梨日日新聞 23.9.28】

 

最高学年の3年生にとっては、最後の大会が目前に迫っている。今さらどうこう言っても仕方がない。チームのことは選手たちが一番知っていることであるし、現実的に高校サッカー生活が終わってしまうのは本人たちなので、外からは静観するしかない。

驚くような結果となるのか、既定路線の結果となるのかは、個々の気持ちの持ち方、目標設定によって異なる。応援者視点では、全国出場が大前提であれば、敗戦は驚くような結果であり、全国出場は奇跡的な勝ち方をしても既定路線である。

勝ち抜くには、相手を上回る想いのこもったプレーが必要であり、最後まで諦めない姿勢が絶対に必要になってくる。全てにおいて、すぐに身に付けられるスキルではなく、これまでの生活習慣が大きくものをいう大会である。実力だけではタイトルを獲ることはできず、運も必要となってくる。勝利をこちらへたぐり寄せることができる選手が求められる。人の見ていないところでどれだけ努力をしたか。流される生活と決別し、日々の生活と真剣に向き合ってきた選手がどれくらいいるのか。そういった選手が多ければ、最後に笑うことができる。

来年のプログラムの表紙が韮高であることを期待している。