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県総体組み合わせ

県総体組み合わせ

 

令和4年度 第74回県高校総体サッカー競技兼関東大会予選が始まる。コロナの影響で新人戦が中止となり、3月までは日本でもトップレベルの強い規制が山梨県ではあった。思うようなトレーニングができず、加えて県外との対外試合、遠征は全くできない状況であった。

県知事の判断は、育成年代の選手たちの大切な人生を大きく左右している。他県が普通に新人戦を行い、Jリーグでは普通に観客を入れて試合をしている状況である。ヨーロッパでは満員のスタジアムで、声を出した応援による普通の風景が戻っている。弱い者や正直者が損をする世の中であってはならない。

そのような状況であったので、韮高は経験を積むという意味でも関東大会の出場権は獲得したいところである。ユースリーグが開幕し、韮高の結果と内容は予想以上に良くない。何かのきっかけさえつかめば、勢いをつけて上昇気流に乗れるのではないかという、淡い期待をしている。今の低空飛行の状態を何とか打開したい。

県総体は大きなチャンスと大きな手応えが期待できる大会である。関東大会へも連続で出場している。そして確実に成長し、次につながるステップとして活用している。韮高に限っては選手権までのスパンで考えた場合、どう考えてもこの大会は重要な役割を占める。

 

チームとしてどうのこうのではなく、選手個々のポテンシャルを開花させる大会である。今までやってきたことは間違っていないと思うので、自ら持つ能力を目に見える形で表現できるかどうかである。選手全員がそのようにできるなら、内容と共に結果もついてくる。選手が明確な意思を持って、最後まで貫けるかである。苦しい時間帯、踏ん張らなければならない時間帯にどれだけ自分が頑張れるかである。監督に言われたから、言われないからという副次的なアクションではなく、ピッチに立っている選手がどうしたいのか、何がしたいのかをイメージし、考え、プレーすることが求められる。トップダウンでは成長に限界がある。ボトムアップの体質、環境からは、よりスピードのある成長が期待できる。

 

目指すは頂点である。実現可能な目標でありミッションである。今までしてきたことを出すことに加え、リスクを伴ったチャレンジが必要になってくる。未知の領域へのチャレンジが自分を成長させ、チームの成長につながる。