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第100回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会 組み合わせ

第100回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会 組み合わせ

 

ライブ配信された第100回大会の選手権山梨県大会の組み合わせが決定した。8月上旬にインターハイベスト8のみの先行抽選会があったので、今回はそれほど驚くようなトーナメントではなかったけれど、それを知らなかった高校サッカーファンは、組み合わせを見て驚いたと思う。

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韮高はラッキーな山に入ったかと思われがちである。けれど、100大会の記念すべき山梨代表となるには、物足りない組み合わせである。インターハイに優勝していれば、準々決勝で学院を倒し、準決勝で航空を倒し、決勝では明誠か帝三を倒すことができた。誰にも文句のつけようのない代表となる。

目標は県代表ではない。10年以上も長い年月、選手権の全国での活躍のない韮高であっても、全国出場が目標であってはならない。目標は、100回大会山梨県勢2連覇である。それくらいの意気込みがないと、山梨県大会は勝ち抜けない。

 

最上級生は泣いても笑っても最後の大会である。昨年のどうしようもない無様な負け方と、惨めな敗者の姿を同じように体験してはいけない。2年生は1年先には同じような状況となる。1年生はまだ2年後だと思っている時点で終わっている。選手個々が覚悟を持って立ち向かうならば、素晴らしくまとまりのあるチームとなる。

ピッチに立つ11人だけでは、選手権は勝てない。見えない力と誰にも見られることのない努力が選手を強くし、チームを最後の最後で引っ張ることができる。ピッチに立てない選手の総合力がチームを盛り上げ、勝利へと導く。これまでも勝負だったけれど、ここからも勝負である。ある意味、これまでのサッカーへの情熱、誠意が形として現れる大会となる。偽物が通用しない、本物だけが生き残ることができる真の大会である。全力で立ち向かって欲しいと思う。