ニラニスタ発・蹴球思案処

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市川・清洲・峡南

市川・清洲・峡南

 

第100回大会の初戦の相手が決定した。対戦相手は、市川・清洲・峡南3校の合同チームとなった。統合のため、今年度で高校の名前が消えてしまう市川、峡南の選手は母校の名を背負っての最後の選手権となる。1回戦、2回戦を勝ち上がりベスト16に名を連ねた。どこが勝ち上がってきても、情け容赦なしに勝ち上がらなければならないのが闘いである。

初戦というのは、どんなチームでもどんな大会でもどんなレベルでも難しい。適度な緊張と程よいリラックスが求められる。これまでの日常とサッカー生活が試される時となる。

 

人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。

 

徳川家康の遺訓である。韮高でのサッカーも同じことが言える。自らが抱え込むたくさんのものがあり、好むと好まざるに関わらず、周囲の期待を背負う。出場できない仲間の想いがあり、応援し続けた家族の想いがある。韮高を応援する地域の方々の想いがあり、先輩OBの想いがある。プラスの力に変えることができれば、負けることはない。

 

選手権大会は、なりたい自分になれる。もちろん全力でプレーすることは大前提で、さらに苦しくなった時こそが勝負である。勝負は最後まで分からない。何気ないプレーが勝敗を左右するかもしれないし、一瞬のひらめきだったり、一瞬の判断が勝敗の行方を左右するかもしれない。勝ち続けること、成功し続けることはとても難しい。それにチャレンジすることこそが価値のあることである。監督を信じ、仲間を信じ闘うことで、良い結果が生まれると思っている。想い続けた想いと夢見た夢を実現する時である。