ニラニスタ発・蹴球思案処

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選手権組み合わせ

選手権組み合わせ

第102回全国高校サッカー選手権大会山梨大会の組み合わせが決まった。昨年同様にライブ配信された抽選会だった。

3年生にとっては高校生活の最後の大会となる。あっという間にここまできてしまったのか、長い月日だったのかは、選手個々の生活レベルと思考で大きく違ってくる。気が付いた時にはすでに遅く、今からどうのこうのともがいてもはっきり言って遅い。まだ間に合うと思っているのは自由である。ただ、それほど人生は甘くない。1年の時からしっかりとやり切ってきた選手が、ピッチに立つにふさわしい選手である。

ここからは選手個々のレベルアップというより、チームが1つになれるかどうかである。自分の思い描いた高校生活と大きく違って腐っていたり、チームに対してマイナスになる行動・発言をしている選手がいたら、すぐにでも引退して受験勉強に切り替えた方が、韮高の選手権出場が近くなる。

日本全国、本命だった高校が予選で敗れる。試合に負けるのは試合そのものではなく、試合の背後に潜む部員たちの生活そのもの、サッカーに対する情熱と姿勢である。勝つことができるのは試合そのものだけではない。積み重ねてきたもの、人間力が大きく勝敗を分ける。サッカーがチームスポーツである以上、自己を表現できるのはチームに貢献することのできる選手に限られる。自分勝手で自己主張の強い選手は、チームあってこその自分だということを認識しなければならない。

良い集団・組織は、試合に出ることのできない選手を見れば大体が分かってしまう。試合に出ている選手だけでは、絶対に勝てない。チームにできることは何かを部員1人1人が考え、それを行動に移して初めて強いチームが出来上がる。そのような側面から見れば、韮高は山梨県内において県代表に1番近い距離にいるような気がしてならない。残された日々をどれだけ濃縮した日々にできるかが、最後の力となる。

4年ぶりにいつも通りの選手権が開催される。チームが1つになって全国の道を切り開いて欲しいと願う。

 

サッカーは11人でやるスポーツだが

11人では勝つことができない