ニラニスタ発・蹴球思案処

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メモリーリーグ 2023

モリーリーグ 2023

 

結果

9月18日 月 14:00キックオフ 帝京三

5-6位順位決定戦

韮 崎 1-2(0-1)日大明誠

 

月日は選手権に向かって着実に進んでいるのに、季節がなかなか進まない。メモリーリーグと聞くと、ちょっとヒヤッとする風が吹いて秋の気配を感じるのだけれど、今年は気温30℃の中での順位決定戦となった。

どんな試合でも勝利を目指して試合に挑まなければならない。どんな試合でも日大明誠、そして県内の高校には負けなくない。勝利への貪欲な気持ちは常に持ち続け、試合に挑むことが韮高のサッカーを構成する1つの要素である。

そのような中で、前半10分を過ぎたあたりで、中盤から冷静にループシューをと決められてしまい0-1。その後はどちらも決定機をつくることなく前半を終えた。どちらに転ぶか分からない後半となった。

後半は少しずつ流れが韮高に傾いてきていた。逆転できる匂いが漂う試合内容で、1点入ればそのままひっくり返すことのできる展開が予想できた。シュートチャンスが何度となくあり、CK、FKのチャンスがあったけれど、日大明誠のDF陣がなんとか凌いでいた。30分頃にやっとのことで1-1となった。フリーキックから一度は掻き出された後の2次攻撃で、右クロスからのオウンゴールとなった。

残り時間1分に明誠が2点目を挙げた。クロスなのかシュートなのか中途半端な右サイドからのボールは、そのまま韮高ゴールに吸い込まれてしまった。そして試合終了。5-6位決定戦の位置にいる韮高が納得できる結末となった。現実をしっかりと受け入れる必要がある。これが現状の韮高の実力であり、勝ち切れない韮高の何かがある。歯を食いしばってでも乗り越えなければならないもの、絶対に立ち向かって行かなければならない状況において、やはり日大明誠の方が上だった。「闘う」とはどういうことかを、また考えさせられる試合となった。

試合の結果、内容とは別に、選手達の表情は良かった。思い入れのある選手がいたので、その選手のプレーを見ていると、3年間ってあっという間だなとまさに「光陰矢の如し」だった。

 

試合前の部員全員での円陣はあまり見ることができなかったので、チームとしての盛り上がりが伝わってきたし、高校サッカーそのものの愉しさが醸し出されていた。ピッチに立つ選手だけでなく、応援している部員たちも一緒に闘っているんだという雰囲気も感じることができた。選手権に向けて、韮高のポテンシャルはまだまだたっぷりとあることも実感できた。最後の選手権に期待したい。