ニラニスタ発・蹴球思案処

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小阪カップ 2023

小阪カップ 2023

 

結果

8月9日 水 予選リーグ

韮 崎 1-1 野 洲

韮 崎 2-0 丸 岡

 

8月10日 木 予選リーグ

韮 崎 1-1 東福岡

韮 崎 0-0 埼玉栄

 

8月11日 金 中位リーグ

韮 崎 1-1 東北学院

韮 崎 1-0 丸 岡

 

8月12日 金 中位リーグ

韮 崎 4-1 立正大淞南

 

第16回小坂カップ・U-18夏季強化大会が福井で行われた。誇れるほどの実績をほとんど残せていない韮高なので、毎年、声を掛けてもらい、遠征できることはありがたいことである。

7試合で3勝4分 得点10 失点4 負けなしという結果を残した。ちょっと前に行われたインターハイの県代表となった高校は、丸岡、東福岡、東北学院立正大淞南の4チーム。その高校と対戦できたことで、自分自身としてもチームとしても、持っている実力を試すことができたのではないかと思う。プレースピードとプレーの強度と精度、判断スピートやテクニックは全国レベルなのか、それとも県内を勝ち抜けないレベルなのか。全力を出し切ってヘトヘトでも、しっかりと冷静に試合を振り返り、次に活かす試合としなければ意味がない。勝って良かった、負けなかったという表面の結果のみで安堵するのは、韮高を取り巻く人たちだけで良い。選手権という大目標を見据えるならば、選手自身は厳しい視点で自らを採点する必要があるのではないかと思う。

得点は偶然に生まれたゴールなのか、トレーニングしてきたことで生まれたゴールなのか、失点は集中力を欠いたミスからの失点か、やられても仕方のないスーパーなゴールだったのか、これからの成長につながる反省と課題を見つける大会であって欲しいと思う。

夏の遠征や連続する試合では、コンスタントに結果を残すことはなかなか難しい。チームの主軸がいなくなると極端にチーム力が低下するチームが多い。そのような視点から見れば、韮高は層が厚く、起用された選手が期待通り、またはそれ以上のプレーをしたのだと考えることができる。スーパーな選手(いればいるでいいけれど)でチーム力が左右されるよりも、総合力でチーム力がアップする方がトーナメントでもリーグ戦でも強いチームをつくることができる。

怪我やコンディションが悪い選手を無理して使う必要はない。多くの選手を起用し、試したい夏なので、監督から信頼されて出場した選手は、チームとしての役割を果たしたともいえることができる。暑い中で全力のプレーを求められる中で、自分で状況を考え、判断し、適応または順応し、プレーでチームに貢献できたことは、個人として成長しているといえる。

誰かがいなくなってもチーム力が落ちないチーム作りをしていると思うので、同じポジションに競い合うライバルが存在する。常にベストのコンディションで試合に臨めればいいのだけれど、まだ高校生なので小さな誘惑やどうでも良いことに残念ながら惑わされることもある。サッカーと同様に人間力もアップデートしなければ、置いておかれることは間違いない。サッカーだけやっているだけでは、韮高サッカー部では試合には出ることはない。

自分の本当の目標は何なのか、今の行動はその目標に対して、ブレることなく真っ直ぐに向かっているのか。目標の実現に対して、ストイックすぎるほどのストイックさが必要になる時もある。夏が終わる頃の、選手達の顔つき(表情)を見るのを楽しみにしている。

 

 

 

私が求めるのは、インテリジェンスのある選手だ

失敗からすぐ学ぶ能力と意欲ある選手

つまり、次のプレーで修正ができる選手である

アーセン・ヴェンゲル