ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

小阪カップ 2022

小阪カップ 2022

 

結果

8月7日 日 予選リーグ

韮 崎 3-0 野 洲

韮 崎 0-1 埼玉栄

8月8日 月 予選リーグ

韮 崎 1-1 京都橘

韮 崎 1-1 北 海

8月9日 火 上位リーグ

韮 崎 0-3 立正大湘南

韮 崎 0-4 東福岡

8月10日 水 上位リーグ

韮 崎 3-2 東海大相模

 

第15回小阪カップU-18夏季強化大会、小阪カップに久しぶりに参加することができた。自分との闘いがある中で、今まで気にもかけなかった外的要因にも神経をとがらせなければならない状況が続いている。対戦相手も条件は同じなのだけれど、自らをコントロールできる自己抑制力は、高いレベルで身につけなければならなくなってしまった。自己実現、目標達成に向けての日々の生き方を突き詰めることは当たり前であり、それが実現可能となるならば、挑戦する価値のあるものであると言える。

 

選手権を見据えたチーム作りという視点では、多くの収穫と多くの修正点と多くの課題が目に見える形で現れた結果ではなかったかと思われる。選手個々のポテンシャルと手応えは確実に感じられる一方で、上を目指す集団としての闘い方、チームとしての成長はまだまだである。チームの価値はもっと高めることができるし、そうしなければならない。

 

夏後半は、今以上に自分で自分を追い込むことで、未知の領域へと進むことができる。既知の領域だけでは勝利をつかむことができない。もしそうだとしたら、インターハイにも出場していたし、小阪カップでも失点を最小限で押さえ、勝ち切る試合ができただろう。精度や強度を上げなければならないプレー、状況判断とそれに伴うアクションの速度、いつ、どこで、何をすべきなのかというゲームインテリジェンスの共有など、追い求めるサッカー的要素はたくさんある。

 

プレー文化は、伝統や歴史から自然に生まれるものではないと言われている。その時代、その時代の選手が「意図的に作り出せるもの」であると思う。その積み重ねが伝統であり、歴史である。チームのメンタリティーは、プレー以前のものであり、取り組む姿勢は多くを気持ちの面が左右する。

 

世界的名監督、カルロ・アンチェロッティチェルシーの監督時代の話がある。

チェルシーでは、毎日の練習の中でもっと力を出すよう選手を鼓舞したり刺激したりする必要を感じたことは、一度もなかった。私が偶然そうした幸運を引き当てたように思われるかもしれないが、少なくともイングランドにおいてはそうではない。イングランドサッカーには、選手は試合に出られるかどうかにかかわらず毎日の練習に常に全力で取り組むというメンタリティーが深く根付いている。これはこの国の文化に根差した職業倫理の問題なのだ。

 

韮高サッカー部、部員1人1人のメンタル的資質が問われる。求められることは多く、それ以上に求めるアクションを自らが全力でやることである。シンプルだけれど、1番難しい事にチャレンジしていくだけである。