ニラニスタ発・蹴球思案処

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第42回武田の里フェスティバル

第42回武田の里フェスティバル

 

結果

7月15日 土 予選リーグ

韮 崎 3-1 清水東

 

7月16日 日 予選リーグ

韮 崎 1-1 四日市中央工

韮 崎 1-1 習志野

 

7月17日 2位ブロック

韮 崎 1-1 PK2-4 丸岡

韮 崎 2-2 PK3-5 前橋商業

 

胸を張って力を出し切れたと言える試合だったのか、内容だったのかは、試合を見ていないので何とも言えない。感覚的な見方をすれば、負けた試合が1試合もなかったという点において、評価が高く、手応えをつかんだ大会だったと言える。

チームとして機能するには、まだまだ経験とトレーニングの積み重ねが圧倒的に不足している。そのような中で、負けない試合ができたことは選手個々のポテンシャルと負けたくない、勝ちたいという気持ちが形になったのではないかと思える。

暑い中での試合は、技術云々というよりも、どのように自分自身をコントロールし、自らのもつ力を100%出し切るかということが大きな課題である。せっかく良いモノを持っていても、暑い中で発揮することができなかったら、とてももったいない選手で、それまでの選手となる。いかなる環境にも左右されず、ブレずに自分の力を出すことができた集団ならば、勝ち切れていただろう。

勝ち負け以上に、与えられたチャンスに、自分のパフォーマンスが抜群に発揮できれば、将来は明るい。なぜならば、苦しい時、辛い時にベストパフォーマンスができる選手は、計算ができ、あてになる。そういった選手こそが必要とされる選手であり、そういった選手こそ、チームにとって信頼される一番必要な選手となる。

まだまだ始まったばかりの1年生の高校サッカー生活である。まだまだだと思っていると、ライバルに置いていかれ、全国の上を目指す高校に大きく差をつけられる。もう1回目の夏を迎えてしまった。今できることは何か、今やらなければならないことは何か、妥協し先延ばしをしていたら、韮高でも試合には出ることはできない。

個性ある選手が揃っていると言われている今年の1年生なので、これからが楽しみな選手ばかりではあるけれど、自分の力が活かされるのもチームあってのことである。利己的にならず、常に周囲の状況を把握する意識を持っていれば、その力は試合に活かされる。文句や不平は自分を中心にすると数限りなく出てくる。自分の力が及ばない他者や環境にその不平の矢印は向けられる。その一方で、客観的な思考で周囲を見渡し、冷静に判断ができたならば、感謝や謙虚といった感情や、自分の至らなさやちっぽけさを味わうことができる。そのような場所から導き出されるものこそ、大切な何かであると思える。もがき苦しみ、手に入れることができるものが、何事にも代え難い、かえけがいものであるように思える。