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ユースリーグ第9節 韮 崎 - 日本航空

ユースリーグ第9節 韮 崎 - 日本航空

 

結果

7月15日 土 17:15キックオフ 航空G

韮 崎 3-1 日本航空

 

前半に航空GKが決定機阻止で退場になり、11対10での試合となった。もちろん勝つことは大前提であった。完璧な試合どころではなく、選手権出場を目標にしているならば、隙のある試合だった。相手が10人であるならば、1失点は敗戦に値するといっていいだろう。次回対戦することになるならば、簡単にひっくり返されてしまうスコアである。

何と言っても失点が止まらない。相手が1人少なくても点を獲られてしまうチームとしての守備は、かなり重度の病的なまでの闇である。

リーグ戦前半が終了し、6勝3敗の4位で折り返した。プリンスリーグに山梨学院、VF甲府ユースがいるので、普通に考えたならば、プリンスを狙える位置に居なければおかしい。それなのに、前半を折り返して4位というのは、それだけでダメなチームである。

原因は1つ、失点である。韮高の守備はどうしようもなく弱く、悲しすぎるほど脆い。9戦すべての試合で失点していることから分かるように、クリーンシートで終わらせることができない悪い癖がある。それが集中力の欠如なのか、メンタルの問題なのか、戦術的な問題なのかは、選手達が一番分かっているだろう。現段階で分かっていなければ、選手権などは遠い夢物語である。

甲府工戦に0-1で敗れた以外は、すべて点が獲れていることからも、早急にディフェンスの改造は必要である。現在の韮高は1点リードだけではとてもではないけれど、安心できない。そのくらいゆるゆるのディフェンスである。

勝利への執着心は他の高校のどこよりもなく、負けから学べない集団では、一生勝てない。時間帯別失点から見ても、明らかにメンタルの弱さが際立っている。先制したら絶対に負けないというチームの雰囲気は全くなく、どの高校も追いつけば、逆転できるという心理的な自信を持たせてしまっている。踏ん張りところで闘えない選手が多く目につき、体を張れない選手、走り切れない選手、頭を使えない選手が勢ぞろいしている感が否めない。

このまま夏に変わることができないようでは、秋の選手権も新人戦、県総体、インターハイと同様、敗戦が濃厚である。10人の航空に勝って、素晴らしい試合だったと思っているようでは、山梨県は絶対に勝ち抜けない。

失点のされ方も最悪に近い。今の失点は相手が上手くて仕方がないなといった失点は、思い出す限り皆無である。全て防ぐことができる失点であり、韮高のディフェンスの甘さからくる失点である。目の前の困難に立ち向かえない選手の弱さが目に付いてしまう。主体性や積極性という良い言葉があるけれど、それ以前の問題があるような気がしてならない。

強くなることのできるチームであるので、秋にはパワーアップしたサッカーが観られることを期待している。