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ユースリーグ第3節 韮 崎-笛 吹

ユースリーグ第3節 韮 崎-笛 吹

 

結果

5月15日 土 11:45キックオフ 日本航空

韮 崎 6-1(1-0)笛 吹

スコアだけを見れば「まあまあ」だったように見える。内容を加味すると、「まずまず」どころではなく「まだまだ」だった。何と言ってもリーグ戦3節を終えて「失点が止まらない」ことが、大きく気になるところである。辛うじて勝ち続けているといった印象に映る。県総体、インターハイ予選を控える4月になんとかして、失点を止めないと、先行きはかなり不安である。クリーンシートの試合ができない現状を変えることをしなければ、先は無いように思えてしまう。

冷たい雨の降る中での試合だった。圧倒的に攻めているものの、ゴールが遠かった。シュートで終わる攻撃の少なさは、残念で惨めであった。前半終了間際のCKからようやく得点して、ギリギリ1-0で折り返した。一方の笛吹のシュートは0であり、ワンサイドゲームをしている割には、チーム全体の不安定さは抜群だった。前半、ピッチに立つ選手のプレーは軽かった。自分の役割はこなしても、チームとしての役割や貢献は、ほとんど見られなかった。自分のプレーで完結しているような選手がスタメンだと、見ていて面白くなく、ワクワクするシーンは0だった。その要因としては、攻めていてもシュートで終わる攻撃がほとんど見られなかったことと、枠内シュートであってもまともなシュートが全くなかったことが挙げられる。

後半は選手を入れ替え、その選手のプレーでチームが活性化しつつあり、ペナの中でのチャレンジからファールをもらいPKとなった。2-0になったので、さらに一方的な試合をするかと思いきや、軽さのプレーの連続で、中央からミドルを決められ、2-1。笛吹の初シュートが得点となり、相手を活き返らせてしまった。連続した久しぶりの笛吹の攻撃に、あたふたしてしまいゴール前でファールを与えてしまった。笛吹2本目のシュートはクロスバー直撃で、危うく2-2になるところだった。DFの脆弱性は如何ともし難く、ヒヤヒヤするジェットコースター系のスリル感を味わいたい人間にとってはたまらないものとなる。

交代で入った選手の活躍で、なんとか3点目を奪ってからは、笛吹の勢いが急激に衰えた。4点目はPK、5点目はオウンゴールと飲水タイム前に決着が着いた。6点目はCKで仕上げとあり、戦意喪失した笛吹となった。最後は5人の交代で別のチームになった韮高が本来のチームのようにも感じた試合だった。また2年生の活躍が光った試合でもあった。圧倒的な勝利をした韮高ではあるけれど、堅守という言葉からは大きな距離のある試合だった。タイムアップ前に笛吹に3本目のシュートを打たれ、試合が終わった。存在の耐えられない軽さが残る試合後だった。