ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

目にした記事 23-02

目にした記事 23-02

 

新人戦の敗戦記事を目にした。負けてしまったことは仕方がない。現代のサッカーは高校サッカーのレベルでも、様々なデータが試合後に抽出できるようになっている。どのようなフレームワークを持って試合を分析するか、どのようなフィルターを通して試合を分析するかで、見えなかったものが見えてくる。選手個々でみれば、パス本数と成功率はさらに細分化され前、横、バックパスに分かれる質が分かる。スプリント回数にしても相手のポジェッション時、味方ポジェッション時に分かれる。試合後のデータの活かし方でも格差が生じてもおかしくはない。

山梨日日新聞 23.2.14記事】

 

昨年の公式戦で活躍していた韮高選手は3人ほどと記事に書いてある。一方の帝三は7人も昨年から活躍している選手がいる。その違いももちろんあることは否定できないけれど、問題はもっと別のところにあるような気がする。

僕が好き勝手に振り返ってみると、これから春までに特に強化しなければならないところは絞られる。

韮高の負け方が悪すぎる。新チームになっての敗戦(横山杯、プーマ、新人戦)のスコアを見るだけで分かる。負けた試合は全て2失点以上の複数失点である。ということは2点獲っても勝てないということになり、3点入れる試合をするか、失点を押さえるチームにするかは(嗜好の違いこそあれ)、普通に考えれば結論が導かれる。逆に見れば1失点で押さえた時は勝っているので、対戦相手の強弱はあれ、守備の意識と構築のレベルを上げれば勝つ試合ができる。

例えば、GK+DF4枚でしっかりと跳ね返すことができたならば、また盤石な守備構築ができていたならば、さらに力強い攻撃ができる。安定した守備であればあるほど、攻撃への良い準備と枚数が多くなり、より厚みのある 多彩な攻撃ができるはずである。

ではなんで2点もぶち込まれてしまうのか。勝負弱い守備組織の原因はなんなのか。1失点後に集中力が切れるか、諦めてしまうのか。メンタル的に弱い選手がいて、チームがほころんでしまうのか。踏ん張る所でサボってしまうのか、手を抜くプレーをするのか。DF面においてまだまだ鍛え方が足りないことが分かる。精神的な支柱が求められる選手も自分のプレーで終わってしまっている感がある。

限られた日数で成長する選手の特徴として「学ぶスピードの速い選手が伸びる」が挙げられる。サッカー以外のスキルである。そのスキルはサッカーだけやっていてはスピードは鈍化する。

ライバル校も春までには、さらに強いチームになる。次の対戦では別のチームになったと思われるような韮高になっていたい。それにはどうしたらいいのか。肝に銘じておきたいことは「試合には大小は存在しない」ということである。TMで全力で出来ない選手が、公式戦の大事な試合でチームを勝利に導くプレーができるだろうか。スタメンに名を連ねた選手以外にも、可能性をもった選手がたくさんいると期待しているので、あまり心配はしていない。毎年、毎年、あと1歩では哀しすぎる。あと1歩を突き抜けて欲しいと願う。