ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

ユースリーグ第6節 韮 崎-日大明誠

ユースリーグ第6節 韮 崎-日大明誠

 

結果

6月26日 日 9:30キックオフ GF穂坂

韮 崎 1-0(1-0)日大明誠

 

インターハイ予選で、力を出し切っていない試合をした1週間後、ユースリーグが再開した。3位決定戦で対戦した日大明誠と2週続けての試合だった。

はっきり言って、現在の韮高は下を向いて、立ち止まっている場合ではない。足を引きずってでも、前に歩み続けなければならない状況である。もちろん明確な目標があっての前進である。目標が定まっていないのであれば、無理して前に進むと、とんでもない方向へ進む危険がある。ただがむしゃらにやれば良いというのでは、レベルが低すぎて話にならない。

 

インターハイ明けのユースリーグでは、観るべき点があった。インターハイで結果を残すことが出来なかったベストメンバーで、また同じように闘うのか。闘うのであれば、ゴール前の道筋にエッセンスを何か加えてくるのか、ゴールに結びつかないまでも可能性を見い出せる攻撃を見ることができるのかが、見どころであった。

一方で、メンバーを多少なりとも変えてくるのであれば、攻撃の形は必然的に変化する。インターハイでは点を獲ることができなかった攻撃から変化を見ることが出来るかがポイントだった。決定機の作り方、シュートに結びつける攻撃のアイデアをじっくりと見たいところだった。

 

人間がそう簡単に変わることができないように、韮高のサッカーも劇的な変化は見ることができなかった。得点パターンは1週間前と同じく、ロングスローからの得点だった。前半終了前のチャンスをものにした。日大明誠は、怪我と疲れからの安静なのか、単純に新しいメンバーの起用なのかは分からないけれど、先週のメンバーを大幅に入れ替えた新布陣で挑んできた。韮高は明誠の攻撃を無難に退けていて、明誠の攻撃はそれほど脅威を感じることはなかった。

 

韮高の攻撃は、それ程変わることはなく相手が「何をしてくるのだろう」と構えるほどの攻撃はなかった。ロングスローでは、ロングスローと見せかけて近くの選手から攻撃を始めるシーンが何回か見られた。駿台戦の時に、いくらでも2対1のシーンを作ることができたのに、ようやくユースリーグで見ることができた。

裏を取る動きは感じることができるけれど、プッシュアウェイやプルアウェイの動きがもっともっとできてもいいのになと思った。まだまだ相手ディフェンスとの駆け引きに幼稚さがある。オフ・ザ・ボールの動きはまだ高められる。また試合中に意識してやることのできるアクションである。

 

過去の失敗を悔やんだり、未来の出来事に気をもんだりすることに意味はない。今こそが大切であり、そこに集中すべきである。長所だけでなく短所も含め、人間として選手としての自分を客観的に眺めることが必要になってくる。さらに踏み込んで、成長することの意味や価値を考えることも、ありなのではないだろうか。