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インターハイ3位決定戦 韮 崎-日大明誠

インターハイ3位決定戦 韮 崎-日大明誠

 

結果

6月19日 日 11:00キックオフ 韮崎中央公園

韮 崎 4-0(1-0)日大明誠

 

これからの韮高サッカー部のために、絶対に負けてはいけない駿台甲府戦を落とした翌日、3位決定戦があった。根強い3位決定戦不要論がある中で、選手権予選の第3シード、第4シードを決める試合だった。

駿台甲府史上最強と言われるチームに得点を奪えなかった韮高は、(仲間曰く)やはり日大明誠史上最強と言われるチームと対戦しなければならなかった。明誠の部員は170名を超す一大勢力を形成している。どのような展開となるか楽しみな試合となった。

 

仲間曰く「明誠は前日の学院戦で全力を出し切っての敗戦。韮高は体力温存の敗戦」とのことで、「連戦の疲れは韮高にはない」とのことだった。

試合は前半7分に動いた。昨日見ることのできなかったキレキレのドリブルで2人を抜いての角度のないシュートで先制。明誠にとっては苦しい展開となり、加えて気温は30度にとどく暑さで、選手たちのプレーに重さが見えた。前半は明誠らしくない勢いのない内容だった。

後半は立ち上がり早々のCKから、韮高が追加点。試合を決定づけた。明誠は全く良いところがなく、韮高のペースで試合が進んだ。その後、効率よくロングスローから2点を奪った韮高が明誠を圧倒した。

4得点で勝ったとしても、前日の駿台戦に1点でも入れていればという、ほろ苦さが残る試合となった。駿台戦を見ていない仲間曰く「こんなに良い試合をした韮高が、なんで駿台に負けたんだろう。駿台戦では何かあったのか」と言って不思議がっていた。

 

僕は、明誠に勝っても負けてもそれほどうれしくも、悲しくもない。選手権の準決勝で学院を倒せばいいだけだし、駿台が学院を倒すこともありえた。何が一番印象に残ったかと言えば、スタンドから見る空が圧倒的にきれいだったことである。鳳凰三山の背後から湧き迫ってくる雲がきれいすぎて、試合に集中できなかった。やがてその雲は決勝戦の途中で、試合を中断するほどの雷と雨を持ってくることとなった。


ここまでの韮高は、このくらいの成績しか残すことのできないレベルのサッカーであり、チームだった。現在地から選手権を目指すならば、大きな変化が求められる。ちょっとした小手先の変化では、力をつけるライバル校にさらに差をつけられる。チーム内競争をさらに激しいものにして、生き残った者がピッチに立つことが出来る厳しい環境を作り出さなければならない。1年も3年も関係ない。純粋にサッカーを突き詰める気持ちを抱き、行動を起こせる選手が、ピッチに立つにふさわしいのではないかと思う。そういった選手が最後の最後で、チームを勝利に導くプレーが出来ると信じている。