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クラシコ

クラシコ

 

久しぶりに、リアルタイムでクラシコを観た。クラシコの魅力は、スタメンを含む控えのメンバー、それも両チームの選手が超スーパーで有名な選手が揃っていることである。バルサとレアルのどちらかを選べと言えば、僕はバルサを選ぶ。けれど今シーズンだけを見れば、選手だけに絞ると、魅力的なのはレアルである。監督を比べてもシャビよりアンチェロッティである。GKもテアシュテーゲンよりクルトアだし、SBもジョルディ・アルバよりナチョであり、MFはブスケツに譲るとしても、FWはデンベレよりヴィニシウスである。ベンチメンバーもやはりレアルの方が僕の好みである。

試合は4-0でバルサが勝った。0-2で前半を折り返し、後半のアンチェロッティの采配を楽しみにしていたのだけれど、その采配は裏目に出てしまった。こういう時もあるし、またその采配ミスがクラシコだったのは、アンチェロッティにはアンラッキーだった。サッカーは奥深い。

 

日本代表もワールドカップの最終予選がもうすぐである。いつもすんなりと予選通過していたので、どことなく物足りなかった。欧州、南米の予選で苦しんでいる国に申し訳ないと思えるほどだった。今回は久しぶりに緊張感のあるW杯予選で、余計な力が入ってしまう展開となっている。ドーハの悲劇のような結末が待っているのか、なんとなく本選出場を決めてしまうのか、やってみないと分からない。

オーストラリア戦は、地上波では放送されない。サッカーにはお金がつきまとう。日本のサッカーは、江戸時代から明治になるほどの劇的な変化を、Jリーグ誕生を機に体験してきている。ワールドカップという夢のまた夢が、現実のものとして目の前にある。たった30年で大きく変わっている。ちょっとした過渡期でもあるかもしれないし、大きな節目となるかもしれない。テレビで観ることのできない日本代表を、どれだけの人が興味を示し、応援するのだろうか。日本のサッカー熱は世界と比べるとまだまだ・・・・。

 

同時進行で、ヨーロッパのプレーオフも始まる。どちらかと言うと、日本代表より、ヨーロッパのプレーオフ、イタリアとポルトガルの方が僕は気になる。日本人の中でも、日本代表が出場権を逃すより、イタリアやポルトガルが出場できないことの方が、ショックの人がいてもおかしくはない。イタリア、ポルトガルがどちらも好きな人間としては、この組み合わせが決まった時から、悩ましい気持ちにさせられた。C・ロナウドには申し訳ないけれど、ワールドカップではイタリアの試合が正直、観たい。ユーロを制したイタリアは、本選にいなければならない存在であろう。

何はともあれ、3月末ですべてが決まる。試合が始まる前から、試合が終わった後まで、しばらくは複雑な余韻が残ることは間違いない。

 

 

サッカーにはただの試合以上の価値がある