ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

陽春

陽春

 

高校の合格発表があり、4月からの新しい挑戦が始まる。昨年の韮高-学院の決勝で心を動かされ、韮高でサッカーを志す選手がたくさんいたと思っている。体制も心機一転、さらに魅力度を増したサッカー部である。挑戦の場として韮高を志す選手が40人位はいても不思議ではない。それくらい現在の韮高は魅力的である。自分の選択が間違っていなかったことが確信できる場である。

 

僕らの時代より前から、サッカー部の入部希望者は、入学前から練習参加していた。ちょっと上の先輩は、合格発表の後に監督から「明日から練習に来い」と言われた。そして春の遠征にも連行されたと聞いたことがある。

 

当時の走り書き程度のサッカーノートを奥から探しだし、僕らの時代はどうだったのだろうと見てみた。僕らの時代は3月20日から練習があったと記されていた。そして自分自身でも驚くことは、その初日に僕は、練習に行かなかったとあった。その夜に仲間から電話がかかってきて、「明日、12時に市営グランド集合」と連絡があったとある。

21日に初参加した。Aチームが岡谷工業(11-0)と試合をした後の練習だった。試合をしたとある。

先輩の時代と同じく、強化選手は春休みに遠征に行った。僕は強化選手ではなかったので、何をしていたのかは記憶にない。4月10日のヘディングの練習の時に監督から「中学に戻れ」と言われたとある。

 

時代は進化し、SNSの8年前のログには、新1年生の初練習は同じく3月20日、翌日の都留高校(30×3)とのTM観戦とあった。画像が残っている時代であり、GFはまだ路上から観戦できた時代だった。

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現在の時代を見ると、コロナの影響で、サッカーをすること(見ること)に大きな制限がかけられている。過去と同じような時間の使い方ができない。

練習前に、意識を高め、モチベーションを上げ、生きている瞬間がいかに重要かを感じることは大切である。生きている瞬間とはトレーニングをしている瞬間、瞬間であり、サッカーをする喜びを全力で体感している瞬間が含まれる。いつまた外的な要因によって練習ができなくなるかもしれないし、対外試合が禁止になるかもしれない。何が起こるか分からない世の中だからこそ、毎日毎日を全力で生きることが求められる。

おそらく監督は困難な状況でもチームを良い状況へと導くことができる。かつて韮高がいた場所は、現在の場所ではない。相手が倒すのにとても苦労するチームにはまだまだ到達していない。選手個々の努力と継続がチームの力の源である。必ずできると信じること、諦めないこと、粘り強くあること、結末がどうなるかを考えず自分のやっていることを信じること。謙虚で誠実さを伴ってプレーすれば、物事はより良い方向へ向かっていく。