ニラニスタ発・蹴球思案処

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目にした記事 選手権決勝 3

目にした記事 選手権決勝 3

 

【山梨日々新聞 2021.11.17記事】

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【山梨日々新聞 2021.11.19記事】

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韮高が県大会の決勝で敗れ去ってから2週間も経つというのに、紙面がにぎわっている。選手権の100回記念大会というだけあって、県大会が終わったからと言ってすぐには終息していない。

今年の韮高の強さは何だったのかと思案した時、様々な要因がある中でも仲間の言ったことが結論として導かれるのではないかと思う。

「今年のチームは今村+小泉連合チームだった」

前監督の今村監督の育成と指導、現監督の小泉監督のチームマネッジメントが融合し、強い韮高を造り上げたのではないか。選手たちのベースは前今村監督、そこに現監督小泉監督のエッセンスとカラーを加えたチームになった。選手たちは意識するしないは関係なく、その環境に順応し良い方向へと進化し、成長したのだと思う。良い面だけを見れば、チームとして力強い闘い方をした。突出した選手がいる訳でもないチームでも、チームとしてまとまれば結果を出すことができることは実証できた。韮高サッカー部の将来は明るい。

 

韮高サッカー史の中でも、この1戦が記録として残る理由がある。それは先制点を奪い1-0から追いつかれ、PKで敗れるという無惨な散り方をした点である。大きな大会、トーナメントの上に行けば行くほど、先制点のウェイトは高い。先制点を奪ったチームの勝率は果てしなく100%に近づく。県大会では初の出来事であり、韮高の全国での選手権でも(調べてはいないけれど)このような流れはない。負ける時は決まって先制点を奪われて、そのまま負けてしまうパターンだったので、今回は衝撃的だった。僕なりに、100回大会の県大会決勝の試合は、もっともっと深く掘り下げる必要があるような気がする。良い意味でも悪い意味でも、重い余韻を引きずっている1戦であったことは間違いない。ここで終わりな訳でもなく、ここから始まる訳でもない。おそらくこれからの韮高は、日々の姿勢や努力が、これまで以上に大事になるだろう。地味な部分を徹底的にやり抜き、厳しい環境に身を置く覚悟が出発点になる。