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インターハイ 準決勝 韮 崎-駿台甲府

インターハイ 準決勝 韮 崎-駿台甲府

 

結果

6月18日 土 11:00キックオフ 韮崎中央公園G

韮 崎 0-1(0-1)駿台甲府

 

見応えのない雑な試合だった。1試合を通じて、見どころが少なすぎる試合で、両チームとも見せ場はほとんどなかった。サッカーが本来持っている魅力が、この試合にはなかった。唯一、あったとすれば、駿台のゴールだった。

駿台のシュートは前半は1本。クロスからFWが走り込んで点であわせたシュートだった。そのシュートが決まってしまった。そのシュートの前も後も安定した韮高のディフェンスは崩されることはなかった。安心して見ていられた。

後半の駿台のシュートは1本。ロングボールからFWがスペースに抜けて、入る気はしないミドルを放っただけだった。シュート2本、枠内シュート1本で1点。

守備は安定していたので、駿台のゴールをいつこじ開けるかと思って見ていたら、最後まで1点が遠かった。惜しいシュートはあったものの、GKの守備範囲内へのシュートでは、普通考えて入らない。

 

韮高-駿台での試合では、サッカーではあまり起こることのない現象が起きてしまったような気がする。ありえないことではないとはいえ、「まさか韮高が演じてしまうとは」と思うことと、「駿台相手にこんな試合をしなくてもいいのに」と思ってしまう。そして大切な全国へつながる大会での失態は、悔いが残る。選手権でなくて良かったと思うしかない。運とか神様とかに結びつけることは危険であるけれど、何かの力が作用して、このような結果に結びついた。

 

しっかりと、この結果を受け止めなければならない。

昨年の選手権決勝、山梨学院に韮高は先制点を奪った。駿台もそんな気持ちだっただろう。そこからの山梨学院は1-1に追いついた。インハイでの韮高は、圧倒的な攻撃をしていたのに、1点を奪うことはできなかった。

その差は何なのだろうと考える。今では当たり前になった走行距離とかスプリントだとかGPSでの事細かな分析からのデータでは、韮高は駿台に大きく勝っていた。

それなのに負けるとしたら、科学的にどんなデータがはじき出されるのだろう。僕の中では、試合が終わった瞬間に分かった。それは甘えであり、甘さである。全国を目指すチームには、絶対的に厳しさが足りない。

 

こんなチームでは強くても勝てない。強くなる下地があるだけに、こういった試合が勝てないようでは、本当の強さは永遠である。選手権に向けて黄色の信号が点滅している。

 

君たちは

仲間のために

がんばったのか