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山梨学院をどうやって倒すかを思案する

山梨学院をどうやって倒すかを思案する

 

第100回大会の県大会決勝は、山梨学院となった。どうやったら山梨学院を倒すことができるかを僕なりに思案した。

学院の攻撃はシンプルである。2トップの2人にDFから意図を持ったロングボールをシンプルに放り込む(またはロングフィード)する。スペイン代表、バルセロナと世界を席巻したポジェッションサッカーではない、現代的な縦に速いサッカーをする。

2トップは1人が奥行きを作るために、DFラインを出来るだけ引き下げる動きをしてボールを受けようとする。DFが駆け引きに負け、ズルズルと下がってしまうと、もう1人のFWがMFとDFに空いたスペースでボールを受け、ゴールに向かう攻撃を開始する。もう1人のFWはロングボールが前線に送られると1.2列目当たりでセカンドボールを狙うか、トップに収まったボールを受ける動きの準備をしている。DFと中盤の間にスペースを作らせない守備が必要である。高い位置を取るFWに負けずに、ラインを下げないことが一番重要である。普通に考えて、韮高はDF4枚でFW2枚を守れば良い。センターではCB2人が、サイドに流れた時はSBとCBが1人をケアすれば良く、1人が競り合い、もう1人がカバーする役割を認識していれば、個で負けたとしても次でカバーできる。もちろん強靭なフィジカルなのでボールは奪うことが難しいけれど、思うようにプレーさせないことは最大限できる。4枚のDFの残りの2枚はボールにつられないように、ポジショニングを意識して守備をすべきである。もちろん2人のFWはキープ力、突破力は屈指である。DF2人でチャレカバを繰り返せば、それほどのピンチは招かないと思う。この2人のFWを押さえることができれば、50%の勝利は見えてくる。

スポーツニュースで羽中田さんが言った通り、次はセカンドボール(ルーズボール)の奪い合いが勝敗を分ける。奪った後の攻撃への切り替えの速さ、奪われた後のリカバリーの速さ(=トラジション)が、試合を通して持続できれば韮高へ流れが傾く。

県総体の決勝では、失点の時間帯が最悪だった。言われなくても分かるとは思うけれど、立ち上がり、飲水タイム前後、終了前は要注意で、逆にそこを突くことも可能である。

中盤は韮高が有利である。攻守にわたり中盤の選手のハードワークと献身は当たり前で、どれだけ汗をかける選手になれるかがポイントであると思う。

攻撃に関しては、学院DFは正面からのボールに対してはめっぽう強い。体の向き(バランス)を崩し、ゆさぶって、背後をつくことができれば、あとはフィニッシュだけである。背後を狙う動き、縦に抜ける走り、裏を取る駆け引きができれば、学院のDFはそれほどビビることはない。

敵を知れば知るほど、不安は増し、怖さが増す。それにも増して、倒しがいがある敵に見える。100%の力を出すだけでは勝てない。決勝は120%の力を試合を通して出し続け、肉体を気持ちが上回ることができれば、100回大会の山梨県代表になることができる。

【参考1】


www.youtube.com

 

【参考2】

www.footballista.jp