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県総体決勝 韮 崎-山梨学院

令和3年度 第73回県高校総体サッカー競技兼関東大会予選 決勝 

 

結果

5月14日(金) 10:30キックオフ 小瀬陸上競技

韮 崎 0-2(0-0) 山梨学院

 

2-0で勝つだろうと思っていた試合は、逆に2点を入れられて負けてしまった。選手権で日本一となった山梨学院との試合は、ガチ対決だった。ありがたいことに韮高相手に、学院はベスメンバーで全力で勝ちにきた。長谷川監督の心情も分かる。長谷川監督時代になってから、2連敗をしている韮高には絶対に負けられないと思ったのだろうか。3回目の対決はタイトルの懸かった試合、初の決勝対決だった。

 

前半立ち上がりから、学院の気迫あふれるプレーで韮高は圧倒された。そんなにビビらなくてもいいのにと思っていたけれど、学院のスタートは相当気合いが入っていた。立ち上がりから韮高はゴール前に立ちふさがることとなった。セカンドボールを拾ってもすぐにボールを奪われ、4分には早々とCKとなった。12分までに被シュートは4本、一方的な防戦となった。

韮高は前半シュート1本。飲水タイム後は学院は勢いは落ち着いて、それほど危険な場面はなく被シュート1本だった。どちらかというと6:4くらいで韮高が主導権を握っていたように思えた。攻撃の形も出来始め、やりようによっては後半期待ができる闘い方だった。両チームとも決定機と言える決定機はなかった。

 

後半キックオフ直後に2本連続のCKとなり、ショートコーナーから決められてしまった。試合にしっかりと入らなければならない時間帯に、見事に隙をつかれてもったいない失点をしてしまった。

韮高もすぐに2本続けてCKをとる。学院は得点につなげ、韮高はつなげることが出来なかった。小さくも大きな差であった。暑さのため普段より消耗することを考えたのか、学院も韮高もフレッシュな選手をどんどん投入した。

後半38分の韮高の選手交代の直後、右クロスから頭で合わされ0-2となってしまった。後半25分過ぎからはほぼ一方的な攻撃をされてしまったので、なんとか失点をしないで踏みとどまったけれど、最後の最後でやられてしまった。

 

疲れた時に何ができるのか、何ができなくなるのか。学院の選手の方が疲れた時にできることが多く、できなくなるプレーが少なかったように思える。ちょっとしたボールコントロールから、ちょっとした動きまで、学院はよく走り、やられたらきつい攻撃をしてきた。

韮高は4月より監督が交代し、ここまで苦しみながらも勝ち抜いてきた。素直にスタッフと選手たちの努力を称えたい。そして手応えをしっかりとつかんだのではないか。「学院は倒せない相手ではない」そのことが分かっただけも収穫である。そして倒さないと全国へは行けない。明確すぎる目標と現在地を確認できたことが収穫である。

新人戦の航空戦と比べると、スタメンが6人も入れ変わった。当然の結果でありインターハイ、選手権と続く公式戦では、さらにメンバーが入れ替わる。純粋な競争原理の働く基盤が韮高は出来ている。あとは、やられたらやりかえすだけである。

 

がんばれ韮高サッカー部