ニラニスタ発・蹴球思案処

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2020東京オリンピックのあと

2020東京オリンピックのあと

 

何かと騒々しかった東京オリンピックが終わった。良かったことは、サッカー仲間が日々、目に付いた様々な記事を携帯に送ってくれたことである。情報が氾濫しどうでもよい記事もたくさんある中で、仲間が取捨選択し興味深い記事だけ紹介してくれたので、とても助かった。

 

サッカーはブラジルが優勝した。メンバーに38歳になるD・アウヴェスが出場していた。カフーと同様に、僕の中ではセレソンSBの強烈なインパクトが残る選手である。それにしてもブラジルは、次から次へと新しい選手が現れる。

 

スペイン代表メンバーは今大会ナンバー1の豪華メンバーだった。92年バルセロナオリンピック以来の優勝を狙ったけれど、残念な結果となった。29年前のバルセロナオリンピックの時は、現在はスペイン代表の監督であるルイス・エンリケや世界トップの監督として名高いペップ・グアルディオラがいた。当時の日本代表はアジア予選で敗退をしていた。Jリーグも開幕していなかった時代で、そのメンバーを目にすると同世代なので、とても親近感が沸く。ほとんどが大学生選手だった。

 

今回の日本代表のメンバーは、オリンピック代表最強と言われていた(ようだ)。驚いたのは、選手の市場価格が日本代表メンバー全員の総額より、スペイン代表のペドリ(104億)1人の方が高かったことである。幸運なことに(?)スペインとの対戦も実現した。日本の試合の評価は「よくやったのか」「まだまだ」だったのか、個人的には現状に満足している選手はいないだろうから、フル代表まで登りつめて欲しいと思う。

 

オリンピック代表のメンバーに山梨学院出身の前田大然がいた。山梨日々新聞では、地元ならではの記事があってとても楽しませてもらった。こんなこと書いていいんだ的な内容の記事を目にすることができた。 

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前田大然が山梨学院にいた時代は、韮高は常に準々決勝で当たっていた記憶が残る。今よりずっと学院も韮高も良い選手が揃っていたような気もする。良い試合をしていたけれど、1度も勝つことはなかった。前田大然が松本山雅に行ってからのここまでの成長は、ユース年代の選手にとってはとても励みになると思う。

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オリンピックそのもの、オリンピックの中のサッカー競技と、これまでと違った視点や切り口がたくさんあったように思える。開催意義、スポーツとの関わり方、社会的影響など思案すべきことが表層に出てきた大会だった。答えを出すことは難しいとはいえ、ある程度の自分なりのリベラルな考え方を持つことは、多種多様化する時代だからこそ持ち合わせたい。

 

 

 

その行動がよいのは誰かに利益を与えるからである、というのが正しくないとすれば、それに取って代わりうるのは、それらが感覚を有する生きものとの関係からは、独立した善きものに向けられているからである