ニラニスタ発・蹴球思案処

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新人戦を前に

新人戦を前に

 

山梨学院の監督である羽中田さんが退任した。正直、驚きである。3月の監督就任から1年を経たずしての交代である。羽中田監督率いる山梨学院を倒したかったのだけれど、その目標は達成されなかった。昨年の学院は県内無敗だった。すべてのタイトルを獲った。韮高と学院の対戦は、県総体決勝の1回だけだった。結果から見れば、良い選手がいても勝てないチームはたくさんあるので、羽中田さんの監督としての実績は評価できる。

3年連続の監督交代というお粗末な運営は、「選手ファースト」の視点からすれば、あまりにもズレズレである。1度しかない高校サッカー生活の3年間で、毎年毎年監督が交代しているなんて、高校サッカーでもなんでもない。クラブチーム化しているのは分かるけれど、原点を見失っているようで怖い。Jの下部組織との決定的な差別化はそういうところにあるはずであり、プロを育てるJユースとは根本的に違っている高校サッカーの良さは微塵もない。

学校、先生、生徒(指導者・選手)と1つにまとまっているチームを倒すことは難しい。今年の山梨学院を倒すことは容易い(昨年も倒すことができた)。そして一番勘違いしてはいけないのは、山梨学院を倒すことではない。そんなことは3の次、4の次で、本当の目標は県代表になり全国で勝ち上がることである。炭酸の抜けたコーラほどではないにせよ、そのような高校に負ける訳にはいかない。

「韮高の強み」をもう一度、整理して考え直し、サッカーに臨みたい。

 

 

ピッチの外での結束がないと

それが試合に表れる