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目にした記事 県総体

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【2021.5.15 山梨日々新聞 記事】

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今の韮高には、努力すれば結果が出るサイクルにある。1年生大会に優勝した学年でもあるし、運や巡り合わせも関係ないとは言えない。県総体では学院の前に0-2で敗れてしまった。学院はかっこよくもなく、色気もなく、ただがむしゃらにプレーしていた。韮高はそれほどでもなかったように思える。2位で満足していたら全国は夢のままである。

ではどうしたら、現在の自分より成長できるのか。もう一つ上のレベルにステップアップできるのか。

選手はそれぞれ自分の武器がある。そのストロングポイントで試合を決定付けるプレーが出来るかをもう一度考えるべきであろう。守備においては対人で負けないだけではなく、決定的な場面において体を張れる選手でなければならない。攻撃においてはチャンスを活かし切るプレー、勝つためのプレーをしなければならない。

昔からそうであるけれども特に現在では11人だけでは勝てない。交代選手の活躍次第で勝敗の行方が左右する。いつ出てもいいように、日頃から準備をしっかりとして、チャンスが巡ってきた時に結果を出せる選手が必要である。

「ピッチに立つ責任」もしっかり考え直さなければならない。緑のユニホームを着てピッチに立つことは、地域の代表でもある。2位では喜んでもらえない土地であるので、仲間のため、応援してくれる人たちのためにも全力でプレーしなければならない。「ピッチに立つ責任」をしっかりと考えることができるならば、自分がもつパフォーマンス以上の力を出すときもある。

学院に負けてしまったことは優勝を逃したという点からすれば、失敗である。けれど失敗した経験は成功体験以上に貴重なものである。謙虚に失敗から学び、次にどうしたら活かせるかを考える。「考えること」はこれからさらに求められるスキルである。

サッカーに対峙する日々は続く。自分自身がどのような姿勢でサッカーと向き合うかを考えることは、成長の速度を上げる。技術、フィジカル、メンタル、そしてサッカーに直接関わらない学校生活。すべての選手が自分がチームを引っ張る強い気持ちをもって、トレーニングに励む。手っ取り早い逆転はない。

 

 

ボクだって疲れることはあるけど、

練習しないための言い訳を探したこともないし、

これからもない。

クリスティアーノ・ロナウド