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ユースリーグ5部 参戦

ユースリーグ5部 参戦

 

令和3年度、新しい韮高サッカー部の出発に、決して小さくない大きな変化が、起こるべくして起きた。2チーム目の高円宮杯JFAU-18サッカーリーグ2021山梨、通称県ユースリーグへの参戦である。

記憶が正しければ8年もの間、韮高は挑戦の場、成長の場と言うべき公式戦の試合に、多くの優秀な選手が立つことが出来なかった。今さらどうこう言って仕方がないけれど、もっとも大切なプレイヤーズ ファーストの視点からすれば、残念な氷河期のような年月であった。

監督が代われば、サッカーの指導そのものがガラッと変わる。サッカーに対する価値観、選手の見方、韮高サッカー部としての組織の在り方などは変化する。そしてユースリーグ5部への参戦は、選手にとってもチームにとっても大きなプラスの力が働くと思っている。

 

4月17日(土)  くぬぎ平人口芝G

韮 崎B 7-0 塩 山

 

新しく生まれ変わった韮高の初陣は得点7、失点0のまずまずの結果だった。個人的にはこちらの試合の方が、トップチームの試合より観てみたい。チームの底上げは絶対に必要であり、自分より上にいる選手を抜こうと努力する選手が多ければ多いほどチームは強くなる。少しでも上達しようとする向上心があって、トップチームの試合に出るという諦めない気持ちを持ち続けることが出来れば、韮高の将来は明るい。

ユースリーグ5部で闘う目標は設定できているのだろうか。4部へ昇格という単純なものでは、全国で闘うにはまだまだ物足りない。全9節を通してどのように選手として、チームとして具体的に闘うかを整理できていないと、トップチームへの道は険しい。

目標設定として、9試合で得点は100、失点は0の数値目標は必達したい。前半5点、後半7点、枠内シュートの確立を上げれば達成できない数値ではない。毎試合1人以上のハットトリック、何通りもの得点パターンで勝つこと。相手の戦意をなくすプレー。そのためには1つ1つのプレーを大切にしなければならないし、さらに上のレベルで闘うにはプレーの精度は高めなければならない。全国で闘える選手になるには、5部リーグでこのような結果を出さなければならないと思う。そしてそれが自信につながる。

今の韮高ならば、実現可能な目標であると思われる。試合に出る選手だけ、トップ選手だけモチベーションが高いだけではチームは機能しない。部員全員が苦しみながらもサッカーを愉しむ環境は与えられた。選手自身が、スタンドで(声を出せない時代だけれども)応援するままの選手で終わることなんて、考えていないと思う。新しく出てくる選手が次々と活躍する、そんな韮高が見たい。

 

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