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県総体2回戦 韮 崎-甲府昭和

令和3年度 第73回県高校総体サッカー競技兼関東大会予選 2回戦

 

結果

4月24日(土) 10:00キックオフ グリーンフィールド穂坂G

韮 崎 7-0(3-0) 甲府昭和

 

昨年度は中止になってしまった県総体が、今年度は開催に漕ぎつけることができた。大切な1戦で韮高は大きな勝利を掴むことができた。7得点というのはとてつもなく大きい。これまでの韮高は格下といわれる相手でも大量得点を奪うことができなかった。勝つには勝っても次の試合に大きく課題を残し、観ている者にとっても首をかしげざるを得ないすっきりとしない勝ち方の試合がほとんどだった。県総体、インターハイ、選手権とベスト8に進むまでの闘いは、チームを上向きにする雰囲気に欠けるものだった。

僕の予想は11-0だった。誰かが言っていたけれど、20点は獲れる試合だったようである。決定力は少しずつトレーニングによって改善されているようなので、それほど心配はしていない。

2年前の選手権予選の初戦で、北杜に7-0で勝って以来の大量得点である。県総体では2015年(H27)の上野原戦が12-0だった。2桁得点で相手を倒す力があると思うので、次の試合でさらに得点を上積みすることを期待している。ハットトリックをする選手が出てきてもおかしくない試合で、しっかりとそれを達成する事は、トーナメントを上に登り続けるには絶対に必要である。

大きな目標を成し遂げるには、目の前の小さな目標をコツコツとクリアし、力にしていくしかない。特に韮高はそのようなタイプなので、一発逆転とかアメリカンドリーム的な発想はあったとしても現実的ではない。大きな目標を実現する強い意志を持ち、人の見ていないところでひたすら努力し、人の2倍3倍汗をかかなければならない。勝利に導く姿勢とはそういったものだと思う。

人は弱いものである。始めから強い人はいない。弱さを認め、それを乗り越えることができた時、弱点は弱点でなくなる。自分の弱さを見つめることにより人間は強くなれる。弱さが強さを支えてくれるからである。覚悟を決め、決断し、行動するのみである。