ニラニスタ発・蹴球思案処

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ユースリーグ3部 韮崎B-日大明誠B

ユースリーグ3部 韮崎B-日大明誠

 

結果

5月23日 日 11:00キックオフ GF穂坂

韮 崎B 2-0(0-0)日大明誠

 

前日にトップチームが韮高の行く末を案じてしまう試合をしてしまったので、トップに上がり、チームに勢いをもたらせる選手がいるかどうか、セカンドチームの試合を見てきた。対戦相手も日大明誠のセカンドチームなので、好ゲームが期待された。

危機感のないトップ選手と違い、緊張感のある良いパフォーマンスだった。トップの選手とはほとんど差はなく、大幅に選手を入れ替えても、見劣りがしない韮高のやりたいサッカーが成り立つように感じた。

良いチームとそうでもないチームを見分けるには、セカンドのトレーニングを見ると分かりやすいと言われる。セカンドチームの指導者、選手のトレーニング風景は、チームそのものの雰囲気を感じることができ、同時にチームを良くも悪くも変える雰囲気をもっている。セカンドチームの状態で、チーム全体がおおよそ分かる。

そのような意味において、韮高のセカンドチームは高いモチベーションを持った良い集団であり、韮高を良い方向へと導くことのできるたくさんの選手がいる。ちょっとばかり上手い選手よりも、大きなものをチームにもたらすこともできる。

トップに上がるだけが目標ではなく、試合に出て活躍することを目標にすべきである。可能性は十分にある。まずは日々のトレーニングに全力を尽くすこと。誰よりも真剣にトレーニングをしている選手が、最後には頭角を現す。そういった選手が選ばれるし、選ばれなければならない。真剣で全力の日々の生活とトレーニングは、苦しい時にがんばることのできる選手をつくり、頼れる選手をつくる。

年度初めなので、サッカー関係者と話をする機会が増える。その中で気になったことを書き留める。

指導者目線では、韮高のやっているサッカーの評価は高い。韮高が目指しているサッカーが、違う指導者からすると面白く感じ、興味深く映っている。「あんなサッカーでは・・・」といった次元とは大きく趣を異にする。勝利を目指すためのコンセプトとそれを実現させるためのトレーニングの積み重ねは、結果を伴ってはいないものの、確実に目に見える形に近づきつつある。具体的にどの部分がということで言えば、試合を見ていれば分かる。特に攻撃の局面では、小泉サッカーの色彩は濃いものになっている(点が入れば最高だけれど)。

春が終わり、夏に向かう中で、大きく成長した韮高のサッカーに期待したい。