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ユースリーグ 韮崎-VF甲府

ユースリーグ 韮崎-VF甲府

 

選手権予選前の最後のユースリーグだった。選手権に向けてチームの仕上がり具合を見るには絶好の試合であった。県総体優勝、関東大会準優勝、インターハイ県代表という実績を引っ下げて、誇りと覚悟を持って(?)挑んだ試合は、屈辱の7失点の惨敗となった。

 

9月21日(土)山梨学院和戸G 16:10

韮 崎 2-7(0-2)VF甲府ユース

 

選手権前に見るも無残なやられ方であった。最後の最後になって2得点したものの、それで喜んでいるようでは選手権出場は、はるか遠い空の上か、夢物語である。

同じ選手、18、11、24に2得点も献上してしまうとは、県王者のプライドも何もない。中央ペナルティーエリア外からのミドルシュートで4点も決められては、中盤のディフェンスと最終ラインのディフェンスは、はっきり言って機能していない。

圧巻だったのは、6失点目。韮高のCKのチャンスからの逆襲。ロシアW杯の日本-ベルギー戦を見ているようだった。ハーフラインを越されて残っているのは韮高は3人、VF甲府は3番、4番の長いスプリントで攻撃が4人。あのシーンを見て、やられるなと思ったら見事にやられた。選手権前にがっかりのプレーであった。

7失点を食らったおかげで、リーグが終わってもいないのに、ユースリーグ歴代最多失点を更新。歴代ワーストの過去最低の記録を樹立。31失点となった。本当に春から夏にかけて山梨県の頂点を獲った高校だろうかと、自分の目を疑ってしまった(学院は得点68・失点5である)。

熱狂的に韮高好きなNさんがいるように、山梨学院にもそのような方がいる。学院戦後、韮高の試合も観て、「なんで韮高に2回も負けたのか分からない」と言っていた。とてつもない大きな差があるのだろう。

 

チームの何が機能しないのか。なぜ機能しないのか

 

ピッチに立つ選手が、各ポジションで出来ることを全てやり切っていれば、こんな惨状にはならないだろう。選手権に向けて、何も良いことを残すことのない、次につながらない試合であったことは、失点を見れば明らかである。後味の悪い、ご粗末な試合であった。