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ユースリーグ第6節 韮 崎-VF甲府

ユースリーグ第6節 韮 崎-VF甲府

 

結果

5月27日(日) 12:30キックオフ GF穂坂

韮 崎 0-0(0-0) VF甲府

 

時間は立ち止まってはいない。インターハイの全国への道を閉ざしてしまった翌週には、ユースリーグが再開された。ユースリーグで全勝のVF甲府ユースとの試合だった。

どのような試合をするのか楽しみだった一方で、大きく負けてしまう不安をぬぐい切れなかった。仲間は大敗すると思って見に行くのをやめたと言っていた。おそらく失点したら、その後は集中力が切れてバカスカと入れられてしまうだろうと予想していたのだけれど、予想がいい方に外れた。梅雨空の天気が何とかもったかのように、最低限の結果を得た。

勝手ながら、「集中力」というワードが韮高には重要になってくるように思える。韮高の時間帯別失点を分析すると(分析しないまでも感覚的に分かる)、立ち上がり、終了間際(飲水タイムを含む)の精神的にも応える時間帯にやられている。もちろん得点も同様である。勝負弱さと勝負強さが現れやすい時間帯での集中力は、選手個々で意識する必要がある。

 

大事な場面で、ベンチやピッチ内で「集中しろ」という声を耳にするけれど、何に集中するのかが漠然としている。ボールに集中するのか、選手に集中するのかあいまいであり、「集中」という言葉自体が呪文のようである。

集中力は大きく分けて4つに分けられる。まず基本軸として集中する対象が「広い」(多い)か「狭い(少ない)」か。そしてもう一つの軸が「外的」か「内的」かである。自分以外の外的なものなのか、自分の内部に向けてのものなのかに分類される。

内的で広い集中

内的で狭い集中

外的で広い集中

外的で狭い集中

この4つの集中力を状況に応じて使い分けている選手が、良い判断ができ、良いプレーを生み、隙のないプレーが出来ていると思って間違いない。この4つの分類された集中をサッカーに当てはめ、どのような状況の時、どのような集中力が必要なのかを自らが考えなければならない。答えをもらってばかりではそれまでの選手となってしまう。

 

VF甲府戦は、ポイントになるプレー(セットプレーや攻守の切り替え)での集中力がうまく作動して、失点を防ぐことができた。システムや技術からの視点ももちろん必要ではある。けれどメンタル面からの分析も数字やデータと同様に重要であると思う。

自分の中の自分が、どのような状態かは、自分しか分からない。やれる時とやれない時の自分の違いはなんなのか、今日は調子が悪い、良いの違いはなんなのかをなんとなくではなく、しっかりと突き詰めなければ、強い個にはならない。セルフコントロールができる人間は良い選手に成長する。

 

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