ニラニスタ発・蹴球思案処

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スティファノとタンゴとパラメヒコ

スティファノとタンゴとパラメヒコ

世界史で有名な人物の名前は覚えられなくても、サッカー選手の名前はすぐに頭に入ってしまうことがある。
たとえば、近代郵便制度の父はローランド・ヒルだとなかなか出てこないけれど、1950年代のレアルマドリードの黄金時代のエースは、アルフレッド・ディ・ステファノだと、すっと出てきてしまう。

また古い名前は分かるけれど、新しい名前がなかなか浮かばない。ワールドカップの公式ボールの名前がそうである。
テルスター → タンゴ → アステカ → エトルスコ・ユニコ → クエルトラ → トリコロール → フィーバノヴァ → +チームガイスト → ジャブラニ → ブラズーカ。そして時代はまた繰り返し、テルスター18になる。

初めて買ってもらったサッカーボールはテルスターで、2代目はタンゴだった。5号球の初代は、YASUDAのイレブン・スターズだった。
サッカー試合以外に、スパイクやトレーニングウェア(ジャージ)ネタで、仲間たちと語り合うと盛り上がる。
サッカーの進化と同様、サッカー用具も飛躍的な進化を遂げている。デザインは言うまでもなく、機能性においては恐ろしい進化である。雨の日の重いボールとスパイク、びしょ濡れのユニホームは、はるか昔である。

選手を見るときに、プレーはもちろん、履いているスパイクも見てしまう。最近はミズノのモレリアシリーズが人気のようである。プーマの不屈の名作、パラメヒコを履いてプレーしている選手を見ると、その選手を応援したくなってしまう。さらにカラー全盛の昨今、黒×白のスパイクを履いている選手には、手放しで拍手を送り、大きな応援をしたくなる。
1998年のフランスワールドカップは、日本が初めて出場した大会である。その時のアルゼンチン戦のスタメンのスパイクは全員が黒だった。

サッカー選手の中で、誰が1番偉大なプレーヤーは誰だったのかとあれこれと話をする。それと同様に、サッカースパイクの中で1番の名作は何か、とか、履きやすかったスパイク、愛着があり、想い入れが強いスパイクの話をするときは、心から楽しく思う。

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