ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

9月のユースリーグ 

9月のユースリーグ 

最高学年の3年生は、高校サッカー生活の終わりが近づいてきた。早ければ、1ヶ月後にはピリオドを打つことになる。
数年前、韮高が選手権予選初戦で姿を消した時があった。あの時の敗戦は、まだ9月で、秋の気配を感じるどころか夏の暑さが残っていた。

今年のチームは令和の時代になってから、全てのタイトルを獲っている。今年の韮高は強いと思っている人がほとんどである。選手権も久しぶりに出場できるのではないかという期待が強まっている。

選手権に向けてチーム作りが進んでいる中、ユースリーグでチームの仕上がり具合が分かる。夏にどれだけ鍛えてきたかが、この時期分かる。

9月14日(土)
韮 崎 2-2(2-1) 帝京三

9月16日(月)
韮 崎 3-2(1-2) 日大明誠

どちらの試合も試合開始早々のもったいない失点があった。帝京三戦は、開始間もないCKから、ドンピシャのヘッドで失点。
日大明誠戦もファーストシュートが失点につながった。試合の入り方がどうにもならない。なんであんなに試合に入り切れていないのだろうか。集中力は散漫で、気持ちはどこかに行っている。

とはいうものの、中心となる選手は活躍し、頭角を現してきた選手の期待度が高まる試合だった。夏にしっかりと鍛えてきたと思わせるプレーが見られた。選手個々を見れば一目瞭然で、パフォーマンスの悪い選手はいたものの、それ以上に選手権に向かい活躍ができそうな選手が目立った。

ここまで来てしまえば、何が大切かと考えた時、「気持ち」は大事であろう。「負けたら明日はない」と思わせるプレーは、帝京三日大明誠より明らかに劣っていた。帝京三日大明誠の選手の、気を吐くプレーは韮崎を上回っていた。相手に気持ちで上回れても、何とか引き分け、そして逆転勝ちをしたことは、韮崎の強さである。

だからこそ、熱く激しいプレーが出来れば、もっと強い韮崎が見れる。応援する者に、もっともっと気持ちが伝わるプレーが出来るはずである。絶対に負けない、絶対に勝つという気迫のこもったプレーは当たり前にできなければいけない。それが、全国で上に勝ち進むメンタリティーである。