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韮崎ダービー

韮崎ダービー

 

今週末の選手権予選3回戦に韮高がいよいよ登場する。対戦相手は韮崎工業である。同じ韮崎同士なので、韮崎ダービーと言えるけれど、なんかパッとしない感がある。それはそれとして、韮崎工業は昔から釜工と言われているので、僕も呼び慣れた愛称である「釜工」がとても馴染む。

 

ジンクス的な見方をすれば、選手権予選で釜工と対戦し、その試合に勝利すると、韮高は選手権に必ず出場している。

近い時代では(韮高が選手権に14年も出場していないので、15年以上前に遡る)、2007年(H19)と2004年(H16)がある。

 

2007年は、釜工と準々決勝で対戦。韮芝で行われた試合は6-0で圧勝した。決勝は学院が初の決勝進出。強化してから間もなかったので、選手が1、2年生だけの学院に勝利し、全国切符をつかんだ。

仲間の想い出試合は、釜工ではなくその前の2回戦の試合である。日大明誠に2点を先制され0-2。そこからの3-2の逆転劇が釜工の試合より記憶に残るとのことである。

 

2004年でも釜工と対戦している。この年は夏のインターハイで、全国ベスト8まで勝ち進んだ期待のできる世代だった。韮崎工業とは選手権初戦で対戦することになった。その当時の釜工には国体選手(まだU-18)がいて、県内ではベスト4・8を狙える高校だった。その釜工に先制点を奪われ0-1となってから、3点を奪い勝ち切った韮高だった。

 

今年は0-1からのスコアは、免疫もあり0-1慣れしていると思うので、あまり心配はしていない。釜工に初戦から先制点を献上して欲しくはないと思っているので、勢いで勝ち切ってもらいたい。

釜工と対戦して勝てば、選手権に出場できなかったことはない。創部100年になる韮高サッカー部の歴史の中でも、縁起の良い対戦高校である。

 

もちろん負けたこともある。韮崎工業が選手権初出場を成し遂げた時である。1992(H4)の決勝である。韮崎中央公園で行われた決勝戦は、韮崎の地で選手権の出場権を勝ち取る韮崎ダービーとなった。横森監督が韮高から釜工へ移って3年目の年だった。

 

今年は小泉監督の3年目にあたる。1年目に化学反応が起きたように、3年目は何が起きてもおかしくはないミラクルな年となる。文句を言ったり、ネガティブな事ばかり並べたてている奴らに、ギャフンと言わせてやりたい。

 

創部100年目にあたる今年は、多くの注目が集まる年となる。部員や保護者のみならず、多くの韮高ファンが取り巻くサッカー部である。みんなで全国への道を切り開いていきたい。全国への道は険しく難しい道かも知れないけれど、通ってしまえば、意外と容易いと思える道である。