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ユースリーグ第18節 最終節 日本航空

ユースリーグ第18節 最終節 日本航空

 

結果

12月11日(土) 12:30キックオフ GF穂坂

韮 崎 0-4(0-1) 日本航空

 

2021年、令和3年度のユースリーグ最終戦だった。ようやく終わったのか、あわただしく過ぎ去るように終わってしまったのか、何につけても終わってしまう寂しさはある。3年生が引退せずに最後までユースリーグを闘った。ここ数年、選手権で引退しない3年生が増え、新チームで試合をすることはなくなった。令和の新しい韮高サッカー部へと変革を遂げつつある。

試合は完敗だった。選手権の時のハイパフォーマンスはどこかに吹っ飛んでしまっていて、普通の高校生がサッカーをしている牧歌的な雰囲気を醸し出していた。最終戦で4失点はお粗末すぎた。得点も失点も複数を連発するバランス取れたチームだったように思う。

今季は監督も交代し、目標はプリンスリーグ昇格だった。結局、最終順位は5位というプリンス昇格には程遠い結果となった。例えば、プリンス昇格が懸かる試合だったら、どのようなメンバーで臨んだのか、来年につなげる試合にするにはどのようなメンバーで臨めば良いのか、いろいろと考えさせられる内容であった。

静岡学園はトップチームはプレミアに、セカンドチームはプリンスに昇格し、次の世代にこれでもかというバトンをつないだ。神村学園はプレミア昇格を逃し、選手権の前に悔し涙を流した。

全て同じ高校生である。次元が違うとか、レベルが違うとかと、判断してしまうのは誤りである。繰り返すけれど、同じ高校生である。環境や技術は別にして、高みを目指す志、覚悟だけでもそこに到達していたい。能力の差はあっても、目標にたいする意気込みと行動だけは、意識しさえすれば、トップレベルを保てるはずである。そのようなプロセスを積み重ねていく他に、強いチームになる方法があるのだろうか。

選手権出場を目標にサッカーに取り組むだけでは、永遠に選手権に出場は出来ない。学校生活、しいては長い人生の生き方につなげる高校生活にしなければ、県代表は夢のまた夢で終わる。今後のサッカーは総合力がモノを言う時代になっていく。「高校生らしさ」のレベルがさらに上がる。求められるものはサッカーだけではなくなり、サッカーだけでは生き残る事さえ難しい時代となる。

韮高の復活まであと少しのところまで来ている。新しい歴史を切り開けるのは、現役の選手だけである。またこれからも引き続き、応援して行きたいと思う。

 

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