ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

インターハイ前に

インターハイ前に

 

新チームになってからの1つの集大成としてのインターハイが始まる。

新人戦は準優勝。

県総体は5位で関東大会の出場は果たせなかった。

ユースリーグは、現在3勝2敗で6位。

1つ1つの大会と試合、日々のトレーニングのすべてが今につながっている。納得いく結果が得られるとしたら、これまでやってきたことは間違ってはいなかったと言える。納得いく結果が得られなかったとしたら・・・・。

積み重ねの延長線上が現在地であり、今のすべてである。長い人生の中では、結果はすべてではない時はあり、プロセスが重要な時もある。けれど高校生活のここからの闘いは、結果がすべてである。その結果次第で、天と地の差が生じる。結果至上主義とはいえ、高校時代にどうなるか分からない勝負に対して、全力で真剣に挑むことは無駄ではない。むしろこれから生きていくためのプラスになる。勝負の厳しさ、夢や目標を実現するために伴う苦しさや辛さは、簡単には乗り越えられない。

近い過去の韮高の大事な試合の負け方は、通常持ち合わせている自分の力を出し切らないで終わっている。大事なのは自分の持っている力を出し切ることなのに、不完全燃焼のだらしのなさが残るイメージが試合後に漂う。勝ち切れない弱さがその当時の実力だった。

今年は大本命はいない。どの高校も全国を狙えるポジションにいて、何が起こるか分からいのがサッカーであるから、韮高に十分チャンスがある。肉体的、精神的負荷の高い中でのプレーで、自らがどれだけトレーニングでやったことを試合の局面でできるかが勝敗を分ける。

ピッチに立つ選手の責任は重い。仲間の想いやたくさんの期待を背に、その重さが理解できている選手が、大切な時に活躍できる選手だと思える。

攻守それぞれの場面で優先される共通の決まり事を、チームとして今一度共有し、ゴールに近づくためのプレーを見せてもらいたい。とても難しいことだけど、当たり前のことを当たり前にすることで、勝利が近づく。諦めたり、さぼったり、気が緩んだ瞬間、勝利は遠ざかる。日常の生活からそれは始まっている。