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ユースリーグ第5節 韮 崎-東海甲府

ユースリーグ第5節 韮 崎-東海甲府

 

結果

5月20日 火 10:00キックオフ 東海甲府

韮 崎 1-2(0-0)東海甲府

 

県総体の順位決定戦は東海甲府だった。9日後にユースリーグが再開し、対戦相手は東海甲府だった。3-0で勝った相手に、今後は1-2の無惨な敗戦となった。関東大会を逃し、インターハイ予選がすぐに始まる。インターハイ前に2失点は、かなり先行きは不安である。負けてはいけない相手に負けることは、絶対にあってはならない。近い未来を考えていない危機感の欠如と、その思考の甘さが露呈した試合結果だと思える。

先制し、追いつかれ、逆転される展開は、東海にとってはベストゲームであり、韮高にとっては悲惨以外の何物でもない。

 

選手が持っている基礎的能力は、大きく分けて2つになる。その中で1つでも突出した能力を持っていると才能があると言われる。

 

  • 機能的能力

・身体的能力、もしくは潜在的身体能力(耐久力、瞬発力、スピート、慎重など)

・ボールテクニック(ドリブル、キック、パスなど)

・ポジションの取り方、ゲームを読む力(チームの選手と相手チームの選手の位置に応じてポジションを変える能力、戦術理解など)

 

  • 社会的能力

・気質(強固な意志、意欲など)

・勇気と精神力(ピッチ内外で困難に立ち向かう強い精神力、先制されても、負傷しても折れない心)

・チームの仲間や指導者とのコミュニケーション能力、協調性

 

東海甲府戦においては、機能的能力は同じレベルであったと仮定するならば、劣っている部分が、社会的能力であったことが予想される。サッカーを一生懸命にやっているだけでは身に付かない能力である。チーム内での自分の基本姿勢、貢献度、協調性が、チームで活躍できるかどうかに大きく影響する。日常生活を疎かにしている選手は、試合では自らの持つ能力を発揮できない。

自分が妥協してしまうところ(弱さ)は、何なのかを考え直すことが大事なことである。突然、スピートが上がったり、ドリブルがキレキレになったりすることはない。上手いだけのチームが勝てないというのもそのような原因が潜んでいる。見えない部分だけに自分自身が変えていくしか方法はない。ちょっとばかり上手い選手より、気持ちの強いがんばれる選手の方がチーム内で機能するのは、そのような部分が大きく影響しているかもしれない。