ニラニスタ発・蹴球思案処

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県総体順位決定戦

県総体順位決定戦

 

5-8位決定戦 結果

5月10日 水 10:30キックオフ 押原人工G

韮 崎 6-0(3-0)笛 吹

 

4-5位決定戦 結果

5月11日 木 13:30キックオフ 押原人工G

韮 崎 3-0(1-0)東海甲府

 

2日間で9得点・失点0の盤石の試合をした。4年連続の関東大会出場は成し遂げることはできなかったけれど、4位という最低限の目標は達成できた。得点は日々のトレーニングの成果が形として現れたので、やっていることは間違っていない。これからさらに精度を高めた攻撃を期待したい。今年の山梨のレベルは高い。全国への道程は険しい。自分たちと同レベルまたは上のレベルと対戦した時に、どのように得点に結びつけることができるかが、韮高の行方を左右する。

守備においても同様に、相手の良いところをどうやって消すのか、集中力を切らすことなく踏ん張ることができるかであり、なんとなくではダメである。

 

2試合共に、前半から良い時間帯で先制点を奪い、主導権を渡さずに試合を運ぶことができた。素晴らしい展開からの得点も見ることもできた。危ない局面も相手に助けられたこともあって、それほど危ないと感じることはなかった。

ハーフタイムに余裕がある試合は久しぶりだったので、5月の青空の下での県総体の雰囲気を楽しむことができた。

4年ぶりに観戦可能な県総体で、押原公園には多くの高校生が溢れていた。サッカー部員以外のたくさんの応援に来る高校生がいて、県総体ならではのにぎやかさと華やいだ雰囲気があった。プレーする側も応援する側も、コロナのことなんか考えることなく、のびのびと普通の生活ができることが何より良かった。

 

サッカー応援に来ていた女子高校生と話をした。高校時代のサッカー仲間の娘で、僕のことを「ニラニスタ」だと分かっていて遠慮なく話をするので、こちらも遠慮なくいろいろと話をすることができた。サッカーが好きというよりも、サッカー部員の話題が好きな高校生といったところだろうか。

普段サッカーのプレーしか見ていないので、その選手がどんな高校生活を送っているのかを興味深く聞かせてもらった。仲間の子どもからは、誰が彼女かいて、誰が彼女かいないとか、最近彼女ができたとか、彼女と別れたとか、高校生ならではの話を聞くことができた。そういった類の話はいつの時代も変わらない。

僕は高校時代は、自称ストイックな生活をしていたので、女の子の序列はかなり自分の中では低かったように思える。僕らのキャプテンは高校時代、自分から告白して2回も女の子からフラれた経験を持つ(この間もその話をした)。彼女がいた仲間は5、6人だったような記憶がある。彼女がサッカーなり勉強なりのモチベーションつながるということは、当時はそれほどなかったように思える。サッカーをすること、全国を目指すことは、普段のそのような単純なこととは次元が違っていたように今になって思う。現在はどのような感じなのかは想像もつかない。今度仲間の娘に会った時は、フラれた選手がいるのかを聞いてみようと思う。

韮高サッカー部の活躍は、良くも悪くも注目される。サッカーの試合中の活躍やプレーは、普段の生活、高校での立ち振る舞いや行動が、最終的には出てしまうように思う。日常の何気なく発する言葉や軽はずみな行動は、大事な試合につながっている。安い誘惑になびいたり、その時だけが楽しい流される生活では、勝利に導くプレーはできない。というより、ピッチに立つことさえできない。チーム、個人の今の状況は、これまで自分が行ってきた選択の結果である。見据える先はブレていないか、本気で打ち込む生活は妥協がない生活か。選手の潜在能力は、選手自身が考えている以上に高いものがある。また主体性を持つということは率先力を発揮するだけではなく、人間として自分の人生に対する責任をとるということでもある。決して立ち止まることなく、今以上に努力し、真剣に考え、細かいことを疎かにしない日々を送る選手が、最後に勝利をたぐり寄せることができる。

インターハイに強い韮高を目にする事ができることを期待する。